伝統を守り未来へ歩む 強い思いを胸に師走・顔見世の舞台へ 松本幸四郎さん | ラジトピ ラジオ関西トピックス

伝統を守り未来へ歩む 強い思いを胸に師走・顔見世の舞台へ 松本幸四郎さん

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 これまで数多くの上方の演目に出演している歌舞伎俳優の十代目松本幸四郎さん。今年を締めくくる京都・南座の吉例顔見世興行に出演するのを前に、ラジオ関西のインタビューで顔見世や上方への熱い思いを語った。

 新型コロナウイルス対応のため、今年も3部制で行われる「京の年中行事 當る寅歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」。幸四郎さんは第3部の2つの演目に出演する。上方の演目「雁のたより(かりのたより)」は、神戸の有馬温泉が舞台。髪結の主の人生をめぐる物語。喜劇味あふれた人気狂言だ。

松本幸四郎さん(画像提供:松竹)

 これまで上方の看板役者が演じてきた主人公の髪結、三二五郎七(さんにごろしち)。今回、幸四郎さんは初役で演じる。

「実は東京の俳優が演じるというのは、調べた限りでは歴史上いないそうです。それだけ無謀でもあり、大きなプレッシャーでもありますが、自分自身、上方のお芝居が好きということもあり、その最たるものと言って良い作品ですので、挑戦させていただきます」

 言葉や空気感も上方独特のものが求められる難しい芝居だ。

「言葉のアクセントもそうですけど、掛け合いというのが非常に大事なお芝居ですので、そういう意味では、上方の匂いとかをどう作っていくのかが課題です」

 今回は十五代目片岡仁左衛門さんの監修での上演となる。

「おじ様(仁左衛門さん)は主人公の三二五郎七は演じておられないのですが、おじ様のお父様(十三世片岡仁左衛門)のときに、丁稚と下剃りの役で出演されていて、その時のことを踏まえて教えていただきます。型であったり、台詞回しだけではない部分が大きい役ですので、自分でこの『雁のたより』の世界をどうするのか、主人公の性格、色合い、匂いを作ってお稽古に臨まないといけない、と思っています」

 昨年11月に亡くなった坂田藤十郎(当時は中村鴈治郎)さんが、東京・歌舞伎座で同演目を上演した時に見たという幸四郎さん。その後、若殿役と若旦那役は演じたが、主役の三二五郎七は今回が初めてだ。前半は楽しく、最後は意外な展開になる。


◆京の年中行事 當る寅歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
期間 2021年12月2日(木)~23日(木) (期間中休演日、貸切日あり)
会場 京都・南座
 ・第一部10:30~ / 第二部14:30~ / 第三部18:00~
問い合わせ チケットホン松竹 電話0570-000-489(10:00-17:00)
【京都・南座 (松竹 公式サイトより)】

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PUSH! | ラジオ関西 | 2021/11/23/火 15:00-16:00

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