比叡山延暦寺を総本山とする天台宗の最高位、第257世天台座主・森川宏映(もりかわ・こうえい)氏が22日午前、老衰のため滋賀県大津市の自坊「真蔵院」で死去した。96歳。愛知県出身。 葬儀・密葬は延暦寺葬として26日正午から大津市の滋賀院門跡で。葬儀委員長・喪主は水尾寂芳(みずお・じゃくほう)延暦寺執行(しぎょう)。本葬は天台宗葬として来年(2022年)1月18日午後、大津市の天台宗務庁で執り行われる。
同日、後任となる第258世座主に、円教寺(兵庫県姫路市)住職で天台宗次席探題の大樹孝啓(おおき・こうけい)氏・97歳が就任した。
大樹氏は姫路市出身。 天台宗では座主の就任順位が決まっており、大樹氏は座主に次ぐ次席探題だった。
◆大樹孝啓(おおき・こうけい) 1924年(大正13年)6月23日、兵庫県飾磨郡曽左村書写(現在の姫路市)に生まれる。1943年(昭和18年)出家得度。海軍少尉任官、終戦を迎える。1948年(昭和23年)~1965年(昭和40年)姫路市小学校教諭。1984年(昭和59年)円教寺住職・第百四十世長吏に就任。1996年(平成8年)大僧正補任。2010年(平成22年)天台座主の次位に当たる次席探題に。