資産運用を、みなさんに分からないよう僕だけが密かにやる、って必要はないと思うんです。みんなが知識を得て、皆で豊かになれば自由も得られて幸せになれると思うので。昔からこういう活動には力を入れていたんですよ、楽屋で先輩芸人に相談される事もありましたし。最近はコロナ禍の影響で多くの人が「資産」に興味を持つようになりましたし、お金のことをもっと考えた方が良いよねって流れになっている中、取材などで話す機会も増えましたし……興味を持つ人にとっては、人生に役立つ情報なのかもと思い今回本にまとめる事になりました。
――投資は「難しそう」というイメージがあるのですが、そういう人にも分かりやすく解説されていますね。
究極に簡単なやり方しか紹介していません!「投資は怖い」「やった事がない」「やり方が分からない」という方が、第一歩としてやりやすい方法を提案しています。
――あるいは「大損したらどうしよう……」という不安を持つ方もいますよね。
そういう(リスクの高い)やり方もあるので、気を付けなければいけない部分もあります。注意しなければミスしてしまう危険性もあるので、投資先を分散して長期的に少しずつ積み立てる方法を僕はオススメしたいです。僕自身、かなり保守的な投資家なんです。
◆「お金」の話は家族でするべき?
――日本では、学校や家庭でお金の教育をする機会というのが少なく感じますが……。
アメリカでもお金の教育を必ずする、というわけではないんですが、個人的に家族でお金について話し合うのは非常に大事だと思います。僕には3人の娘がいるんですけど、子どもたちの前で「どこのスーパーの方が安いかな?」なんて夫婦で話しますし、子どもが何かを欲しいと言えばネットで調べて「もう少し待つと安く買えるよ」と話しています。お金を使う時、どうすれば節約になるのか実際に見せていますし、子どもたちが持っている貯金の残高をメモ帳で管理させて、毎年金利を支払っているんです。投資家と同じような形でお金の管理をさせて「お金がさらにお金を生む」という事を、若いうちから実感できるようにしています。
――先ほど「支出を見直す」という話がありましたが、一番実践しやすいのはどの部分なんでしょうか?