「小4から二酸化炭素研究」化学者・発明家の村木風海氏 夢は「火星に住む」「地球温暖化を止める」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「小4から二酸化炭素研究」化学者・発明家の村木風海氏 夢は「火星に住む」「地球温暖化を止める」

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 4日放送の『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)に、化学者・発明家で、一般社団法人炭素回収技術研究機構(CRRA=シーラ)代表理事・機構長の村木風海氏がゲスト出演。21歳のスーパー大学生が、研究への思いや近未来の夢などを明かした。

武田梨奈(左)と、村木風海氏(写真:ラジオ関西)

 東京大学工学部化学生命工学科3年生で、大学に通いながら、独立系研究機関のCRRAでは機構長を担当する村木氏。「朝8時半から夕方5時まで大学で授業を受けて、そこから夜ずっと研究して、寝てという感じです」。天才化学者として、最近ではメディアでも取り上げられる機会が多く、いま注目されている1人だ。

 祖父から贈られた1冊の本、子ども向けの宇宙冒険小説が研究者への道に進むきっかけになったという村木氏。「その本の中に、火星の広大な赤い砂漠に、青い夕陽が沈んでいくという、実際に探査機が撮った写真があるんです。その青い海に赤い夕陽という、(普段とは)まったく真逆の世界の光景にすごく心が震えて、『いつか絶対に火星にいくんだ』と。自分は将来、火星で青い夕陽をみた最初の人間になるんだろうという、ある種の確信みたいなものが生まれて、それから取りつかれたように研究を始めたんですね」。

 なんと研究を始めたのは、小学校4年生のとき。火星は二酸化炭素が95パーセントの空気で覆われていることもあり、「じゃあ人が住めるように、その空気から二酸化炭素を吸い取って、どうにかしようかなと思い始めて」、二酸化炭素の研究に没頭。今では「地球温暖化を止める研究と、人類を火星に移住させるための研究」に取り組んでいる。

「究極の二酸化炭素マニア」という村木氏は9月に初の著書『火星に住むつもりです~二酸化炭素が地球を救う~』(光文社)も上梓。実際にその本を読んだという番組パーソナリティーで女優の武田梨奈は、「難しい内容かと思いきや、すごくわかりやすく、現実の世界のお話をしてくださった」と感想を述べるとともに、「本の中でも『二酸化炭素に恋をした』と、すごい名言が出てきましたね!」と、にこやかにコメント。

 これに対して村木氏は、「二酸化炭素が好きすぎて止まらないという話しをある雑誌でしたら、気が付いたら記事に『二酸化炭素に恋をした東大生』と書かれていて、大学で女子から『ええー、二酸化炭素が好きなの?!(笑)』って、めちゃめちゃからかわれたんです(笑)」と、エピソードも披露。「それでも、そのくらい好きでやってきています」と、“CO2愛”は本物のようだ。

 高校2年生のときに、「『ひやっしー』という二酸化炭素を誰もがボタン1つ押すだけで簡単に集められる、世界で初めての装置」を開発。また、「二酸化炭素からガソリンの代わりになるものを作れちゃうというものを、同じく高校2年生のときに発見した」。はじめは二酸化炭素から天然ガスを生み出す研究を行っていたが、今はより貯めやすくなるよう「液体燃料をガソリンの代わりとして使えるような、空からガソリンの代わりのものをつくる『そらりん計画』というものを進めています」。

 この計画をもとに、ロケットや車、船、飛行機などでも使える燃料を二酸化炭素から生み出し、「今年から来年にかけて、すべての乗物をそれで動かすという実験をやろうとしています」という村木氏。将来は「空飛ぶ化学者」になるべく、研究に勤しむ。

武田梨奈(左)と、村木風海氏(写真:ラジオ関西)

『武田梨奈のこだわりな時間』
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武田梨奈のこだわりな時間 | ラジオ関西 | 2021/12/04/土 17:00-17:30

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