WEリーグ前半戦で首位快走、INAC神戸の星川監督 SNSでの問題提起語る「結構ショックでした」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

WEリーグ前半戦で首位快走、INAC神戸の星川監督 SNSでの問題提起語る「結構ショックでした」

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 女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサを指揮する星川敬監督が、このたびラジオ番組の生放送にゲスト出演。開幕から無敗で首位を快走するチームの状態や、自身のSNSで問題提起した思いなどを語った。

INAC神戸の星川敬監督(写真:ラジオ関西)

 出演したのは、元Jリーガー近藤岳登、タレントの赤﨑夏実、女優で現役女子高生の寺田光の3人が番組パーソナリティーを務めるINAC神戸応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)11月29日放送回。

 前半の9試合を終えて、8勝1分け勝点25。リーグ唯一の無敗でトップに立つINAC神戸。ただし、「順位と勝点は絶好調といわれるんですが、内容的には選手も僕もまだまだできると(思っている)」。攻守において、さらなる高みを目指しているという。

 第10節のマイナビ仙台レディースとのアウェイ戦で今季初失点を喫したが、それまで無失点を続けていたことが、INAC神戸の選手たちに逆に重圧になっていたと、星川監督は話す。「プレッシャーのほうがたぶん大きくて、いいプレーをするのも難しい状況だった。1点とっても2点とっても、最後勝つのがある程度見えてきた状況でも、1失点によってみんなの頑張り(のよさ)がなくなっちゃう(恐れがあった)から。これまで経験したことないような気持ちでしたね。僕が前に(監督を)やったとき、無敗というのはありましたが、無失点が続くというのは、記憶にあまりなかったので」。

 仙台L戦では前半に先手を取られた際は、ピッチ上で選手たちが動揺しないか心配したという星川監督。それでも、後半に奮起したチームは成宮唯選手の得点で試合を振り出しに戻し、アウェイで引き分けという結果を残した。「(失点後も)結構すぐに切り替えができたというか、なんとなく声も出ていましたし、ドローで終わったんですが、ただの0-0とかではなく、無失点が止まったなかでのファイトバック(反撃しての得点)だったので」と、イレブンの頑張りを称えた。

 ここまで守備陣はGK山下杏也加選手をはじめ活躍が際立つが、一方で攻撃陣は髙瀬愛実選手が3得点、浜野まいか選手が2得点、田中美南選手が1得点。得点ランキング上位にINAC神戸の選手名がなく、決して満足いく数字を残せていないのも事実。「攻撃陣では、田中選手、浜野選手、髙瀬選手らの得点が伸びていないので。攻撃をうまくデザインできていないのかなと。チームとしても僕としても反省というか。伸びしろがあるなかで、それがもう少し整理されたら、もっといいサッカーができると思う」。

 練習のときにも、山下選手らが本番さながらの好守を見せ、なかなかゴールを奪えないこともあったそう。番組パーソナリティーの近藤から「練習中に得点が入らないから、FWの調子が最近悪いとかは?」と振られると、「ちょっとあるかと。ヤマ(山下)から(得点を)取るために厳しいコースを狙いすぎているので。それが試合中にもある。もうちょっと、そこ(きわどいコース)じゃなくても入るんじゃないかと。思い切って打ったほうがいいかなと」という、守備が好調ゆえの悩みもあったようだ。

INAC神戸の星川敬監督と番組パーソナリティーの近藤岳登(写真:ラジオ関西)

 それでも、相手が「打倒INAC」として向かってきて「(他の対戦とINAC戦とで)試合のテンションが違うので、それまでの試合のスカウティングがあてにならないこともあった」なか、若手、中堅、ベテラン含め、好調な選手を起用し、システムも変えながら結果を出しているINAC神戸。大胆な選手の抜擢については、チームへの貢献度を見極めているという。


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