ホワイト、ピンク、ブルー……ノイズには⾊がある? 「雑音」のはずなのにリラックス効果? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ホワイト、ピンク、ブルー……ノイズには⾊がある? 「雑音」のはずなのにリラックス効果?

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 “雑音”を意味する「ノイズ」。実は、色の名前が付いたものや良い効果をもたらすものもあるそう。今回はノイズについて、普段はラジオを陰で支えている技術スタッフが、ラジオ番組のなかで解説しました。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 録⾳、PA(⾳響)放送機器などを扱う上で、ハウリング と同じくらい嫌な⾳が「ノイズ」ですよね。 ただ、そんなノイズの中には、名前がついたもの、⼈に癒しを与える効果のあるものも存在します。

 例えば、⾊の名前のついたノイズがあります。「カラードノイズ」と呼ばれ、代表格が「ホワイトノイズ」です。

 なぜ「ホワイト」なのでしょう? その名前には、「周波数」が関わっています。

 周波数とは、波⻑が1秒間にどれくらい伝わるのかを示した数値。ホワイトノイズは、広範囲の周波数を⼀定の⼤きさで繰り返し発⽣させた⾳です。一方、音と同じくエネルギー波の1つである光は、広範囲の⾊を含むと人間の目に⽩く⾒えます。そこから比喩的に「ホワイトノイズ」と呼ばれるようになりました。

ホワイトノイズイメージ

 ホワイトノイズは、⾵の⾳や⼩川の⾳にも似ています。また、全ての周波数を一定に含むことから、気になる雑音をかき消す効果があります。そのため、聞くと穏やかな気持ちになったり、集中⼒がアップしたりするとも⾔われています。最近では見かけませんが、かつて、テレビがアナログ放送でブラウン管のテレビが主流だったころ、放送終了後のチャンネルで、“砂嵐”と呼ばれる白黒映像と「サーッ」という⾳が流れていました。この音がホワイトノイズです。

 またカラードノイズには、ホワイトの他にも、周波数帯域やエネルギー量の違いによってさまざまな⾊の名前がついているものがあります。

 「ピンクノイズ」と呼ばれるノイズは、⾳響の⾳場測定(音の空間的な広がりを確認する作業)で使われることもあります。ピンクノイズは、周波数の高い音ほど弱くなります。ホワイトノイズは 「サー」と⾼い⾳に聞こえますが、ピンクノイズは「ザー」と、ホワイトノイズに⽐べて低い⾳に感じます。


ラジオ関西技術センターがお送りするこの番組で、あなたの質問が読まれるかも……!
興味がおありの方は、番組にハガキでおたよりください。お待ちしています。
宛先⇒ 〒650-8580 ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』係



【放送音声】2021年12月12日放送回

LINEで送る

関連記事