学生のころ「交換ノート」をやり取りした経験はありますか? 「交換日記」とも呼ばれるもので、恋人や友達と1冊のノートを共有して、1日の出来事や好きな人のことなどを書いて渡しあう……そんな懐かしい思い出が残っている方も多いのではないでしょうか?
「昭和レトロ」や「平成レトロ」という言葉が生まれ、かつて流行した文化やものごとに注目が集まる機会が増えています。LINEやSNSでの迅速なコミュニケーションが当たり前になっている今、アナログな「交換ノート」がトレンドになることもあるのでしょうか……?
「大人の交換ノート」という商品を販売している、いろは出版株式会社の小原郁美さんに話を聞いてみました。
――まず「大人の交換ノート」とは?
2人用の「交換ノート」で夫婦やカップル、親友など、近い距離や深い関係性の相手同士で使っていただくことを想定しています。答えてほしい質問を書いて回し、それに相手が答えてまた次の質問を書いて回す、一問一答形式の交換日記です。
――なぜこの時代に「交換ノート」の商品をつくろうと思われたのですか?
(小原さんが)高校生のころ、友達12人で交換ノートをしたのですが、あのころ楽しんでいた交換ノートを今やってみたらどんな感じかなと思ったのがきっかけです。
(高校生のころは)その日の出来事や恋愛のこと、好きなアイドルのことなどを書いて楽しんでいた思い出があります。当時、その友達とは毎日連絡を取っているし、直接会って話もしているけどノートの中でしかしない話がそこにはあって、“書くコミュニケーション”が楽しかったんです。大人になってから(交換ノートが)おもしろかったよねと友達と話したこともありましたね。