「交換ノート」ブーム再来はあるか LINEやSNSの時代だからこそマッチする「待つ時間」の魅力に可能性 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「交換ノート」ブーム再来はあるか LINEやSNSの時代だからこそマッチする「待つ時間」の魅力に可能性

LINEで送る

この記事の写真を見る(5枚)

――反響はどうですか?

2018年に発売してから、ゆったり一定のペースで手に取っていただいている印象です。今の若い方も交換ノートをやられているようで、「大人の交換ノート」という名前のキャッチーさもあり、少しずつ注目していただいているようです。

――LINEやSNSでのコミュニケーションが当たり前となっている今、「交換ノート」の魅力とは?

元々、人に何かを伝えるという行為は時間をかけてするものでしたが、SNSなどができて簡単で便利にコミュニケーションができるようになったことで、わざわざ書いて伝えることが面倒だと感じられるようになったと思います。また、「待つ」ということがマイナスになっているようにも思います。

たとえばLINEの「既読」のように、送ったメッセージを相手は見ているのに「まだ返事がない……」と感じてしまったり……。

「交換ノート」を使ってコミュニケーションをすると、相手を思ってゆっくり書く時間や、返事を待ち遠しく思う時間、書いてくれている姿を想像する時間、やりとりを読み返す時間など、SNSだと流れていってしまうような素敵な時間が増えます。それは、スピード感のある今の忙しい時代に映えるのではないでしょうか。

――また「交換ノート」がブームになる時代がくると思いますか?

「大人の交換ノート」のキャッチコピーは“一緒にいても言葉にしなきゃ伝わらない”なのですが、「どんなに近い存在でも相手にちゃんと伝えようと思わないとわかりあえない」ものだとわかっていても、面と向かってや、日常のSNSなどではなかなか伝えられない……という人も多いと思っています。

ブームが来るかは正直わからないのですが、今の時代だからこそ、書くコミュニケーションによって生まれる素敵な時間が増えたらいいなと思いますし、この価値観がゆっくりと広がっていけばいいなと思います。

LINEで送る

関連記事