そんな同店の薪には、ある特徴が。「ペール缶」(18リットルまたは20リットルの鋼鉄製の缶)に薪を詰めて販売しているのだ。薪といえば針金等でまとめられているイメージが強いが、なぜ缶に詰める方式にしたのだろうか。
「自分がキャンプ場に行ったとき、芝生の上に薪を留めていた針金が落ちているのをよく見るんです。子どもたちが走り回ることもある場所ですし、危ないなと感じていたので……。なんとかしたいと思っていたんですが、落ちている針金を皆で拾おうという運動をするより、そもそもシステムから変えてしまった方が早いなと気付いて。それでペール缶を薪バッグにする方式を取り入れてみました」(井上さん)
さらに『CHAMBERS』のペール缶は、クッション付きのフタが付属し、椅子として使うことも可能。他にも道具入れにするなど、購入後も様々な形で活用できる点が魅力だ。デザインにもこだわりがあり、林業をしているメンバーが実際に山で撮影した写真を、缶にプリントしているという。
■今後も「楽しい時間」の提供を目指して
『CHAMBERS』では、薪を中心にアウトドアに必要なグッズを各種販売中。現在は薪ストーブを使っている家庭向けに“薪のサブスク”も計画している。「“現実世界での人生の暇つぶし”をテーマに、楽しい時間を提供できるよう力を合わせて頑張りたい」(井上さん)と、港町のキャンパーたちは先を見据えていた。
■CHAMBERS
神戸市長田区苅藻通2-8-13
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜
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