元Jリーガーの近藤岳登が、サッカー選手の出場機会の重要性を語った。
これは、女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサが元U-17韓国代表FWファン・アヒョン選手の退団を発表したことを受けて、近藤自身が番組パーソナリティーを務めるラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)で述べたもの。
浦項女子電子高等学校を経て、2020年にINAC神戸へ加入。しかし、この2年間で、公式戦での出場機会はなかったアヒョン選手。このたび韓国・WKリーグのドラフトに参加するため、すでに帰国している。
アヒョン選手はクラブを通じてコメントを発表。「今年を最後にチームから退団することになりました。この2年間チーム関係者の配慮に感謝して、愛情で応援してくださったINACチームのファンの皆さんに心から感謝します。これまでの貴重な経験をもとに韓国リーグで最善を尽くします。これからもINAC神戸応援お願いします! 誠にありがとうございました」と感謝の思いを述べている。
「ファンもチームとしても寂しいですけど、あくまで自分の人生、自分のサッカーなんで、試合に出られる場所を求めてというのは、仕方がないというか、そうした方がいいなと思う」と、アヒョン選手をおもんばかった近藤。自身の経験を交えて、実戦の場の重要性を強調する。
「ヴィッセル神戸にいた頃、特に2012年かな、出られない期間が長くて。サッカーは楽しいけど、結局試合に出られないとなると、やっぱり、ぐーっとモチベーションが変化していくわけで……」
2007年から2012年までヴィッセル神戸でプレーした近藤。ケガに悩まされたなかでも、2010年にはJ1で初得点を記録すると、2011年にはJ1で自己最多の19試合に出場。しかし、翌2012年には4試合と出番が激減。2013年には水戸ホーリーホックへ移籍した経験を持つ。
その近藤は、「アヒョン選手は高校を卒業してすぐに韓国から来ているから。そりゃ寂しさもあるし、いろんな中で、日本でこうやって2年間戦ったということが、俺は本当にリスペクトだと思う!」と、アヒョン選手のこれまでの頑張りを称える。