取っ手(持ち手)づくりの特長を、かばんブランド「TOTTE」に展開 漁網再生にも活用 兵庫・豊岡 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

取っ手(持ち手)づくりの特長を、かばんブランド「TOTTE」に展開 漁網再生にも活用 兵庫・豊岡

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 兵庫県豊岡市でかばんの取っ手(持ち手)をメインに製造している企業が、オリジナルブランドで自社の強みをいかしたかばんを製作し、注目を集めている。

■“取っ手専門”ならではの技術を集約

 かばんのオリジナルブランド「TOTTE」を運営する株式会社モリタは、1982年創業。かばん(鞄)の生産量日本一を誇り「鞄の街」として知られる豊岡の地で、30年以上にわたり、鞄の取っ手やショルダーベルトの加工・製造を行っていた。ブランド立ち上げの基礎となったのは、15年ほど前からスタートさせた、かばん本体の製造だったという。

 他社との差別化を図るため独自の商品づくりを目指していたが、そのとき、価格競争が激しさを増したことで、製造拠点を海外へ移す企業が続出。パーツ製造という本来の依頼が減少したため、かばん製造に本腰を入れ、3年前に自社オリジナルブランド「TOTTE」を立ち上げた。

「TOTTE」で生み出されるかばんの魅力は、“取っ手”のスペシャリストならではの強みが活かされていること。株式会社モリタの代表取締役を務める谷口啓志さんは、次のように語る。

「もともと、取っ手専門店は『強度』を常に意識しなければいけない世界。取っ手が破損すると、かばん自体が使えなくなるので、それを防ぐためにどうやって強度を上げるのか。そんな点にフォーカスして製造する業界なので、今まで培ってきた“丈夫さ”に関するノウハウを、かばん本体にも反映しています」

■新作は、こだわりの詰まった3WAYリュック

 このたび「TOTTE」の新作として発売されたのは、3WAYリュック。ベルトの位置を変えることでリュックやショルダーバッグに早変わりするほか、取っ手が付いているためベルトを外せば手提げかばんとしても使用できる。荷物の出し入れがしやすいよう、大きく開くファスナーを採用。ファスナーの両端は、マグネットでかばんの側面に張りつくため、『歩く・走る』といった動作中でも、かばん本体や周囲に当たらない細やかな心遣いが込められている。タブレット収納ができるウレタンポケットも付属し、プライベートはもちろんビジネスシーンにも最適な仕様といえるだろう。


■TOTTE(トッテ)

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