何が違う? プロが教える「モニタースピーカー」 聞こえ方を良くする4つの工夫も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

何が違う? プロが教える「モニタースピーカー」 聞こえ方を良くする4つの工夫も

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2つ目は、グラグラしない安定した台に置くこと。ピアノなどにも使われる「インシュレーター」(振動を床や台などに響きにくくするアイテム)を、台とスピーカーの間に挟み込んで振動を遮断するのも効果的です。

そして3つ目は、自分が聞く「リスニング・ポジション」。2つのスピーカーの位置と自分のいる場所が正三角形を描くよう設定します。

 もう1つ。壁に音が反射しないように、壁に吸音材やカーテンをつけるのも効果的です。あまり広さがなく、四角い部屋でスピーカーを鳴らした場合、低音が聞こえにくくなったり、逆に強調されたりしてしまう場合があります。「定在波(定常波)」といって、壁に向かっていく音と、壁に反射した音とが干渉し合い、音の波が特定の場所に留まって振動し続ける現象がおこるためです。そんなときは、壁に吸音材を使ったり、部屋の角にスピーカーを設置して部屋を斜め使いしたりする方法もあります。

 それぞれ持っているスピーカーや鳴らす環境は違っても、スピーカーの置き方を工夫すれば音が良くなることもあるのです。

【参考】「DAWではじめる自宅マスタリング ミックス段階から『楽曲タイプ』別に徹底解説!」

※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』 2021年12月26放送回より


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【放送音声】2021年12月26日放送回

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