症状が似ている「熱中症」と「脳卒中」 見極め方や予防方法は 医師に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

症状が似ている「熱中症」と「脳卒中」 見極め方や予防方法は 医師に聞く

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――それでは、夏に脳卒中を予防するにはどのようなことに気をつければよいでしょうか?

熱中症と同じく水分補給です。「血液がドロドロになる」というのは、体内の水分が減少し、血液の濃度が濃くなっている状態。細い血管ほど詰まりやすくなり、血管の通りが悪くなるため血圧も低下します。すると、ますます血液が体全体に行き渡らなくなってしまうのです。

――高齢者の方には、夜に何度もトイレに行くのが嫌で、就寝前に水分を控える人も多いようですね。

はい。実は、寝ている間にもたくさん汗をかいているので、発汗量を上回る水分を摂取することが大切です。エアコンをつけていても、汗はかいているもの。枕元にペットボトルを置いておくのがおすすめです。

――汗といえば、屋外で働いている方などが扇風機の付いた作業服を着ているのを見かけることがあります。どのような効果があるのでしょうか?

風によって体温が下がるため、熱中症になるリスクは下げられると思います。ただ体温が下がるということは、汗をかいて水分は失われているわけです。だからこそ、こまめな水分補給を心がけてください。

◆吉田泰久 社会医療法人榮昌会 吉田病院 / 理事長兼院長 /
1952年12月の開設以来70年近くにわたり、神戸市の救急医療のなかでも脳卒中患者の診療を主に担い、急性期から回復期、在宅まで一貫した脳卒中治療を提供している。
診療科は、脳神経外科、脳神経内科、内科、循環器内科、リハビリテーション科

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