兵庫県丹波市の丹波竜化石工房ちーたんの館では、「パレオ・ハぺ展 ~太古の両生爬虫類たち~」と題した冬期特別展が開催されている。期間は2022年3月6日まで。
「今回の特別展の名前にもある“パレオ・ハぺ”の、パレオは『古い』、ハぺは『両生爬虫(はちゅう)類』を研究する学問のことを意味します。“パレオ・ハぺ”とは、「化石のカエル類やトカゲ類を研究する分野のことを指します」と語るのは、丹波市立丹波竜化石工房「ちーたんの館」教育普及専門員の田中公教さん。
大型植物食恐竜「丹波竜」の化石が発見されたことで有名な丹波地域だが、「丹波地域には、およそ1億1000万年前の地層から、新種のトカゲ類やカエル類の化石が複数見つかっていて、恐竜だけではなく、世界有数の両生爬虫類化石の産地としても有名」だという。
今回の特別展は、「そんな太古の両生爬虫類の仲間たち、恐竜たちの影にひそむ、ちいさなモンスターたちの世界がのぞける貴重な機会」だと力説する田中さん。「爬虫類と両生類など様々なグループの進化の道のりが分かりやすく展示されていたり、ワニと恐竜の化石に注目した現代まで続く進化の過程を知ったりすることができます。さらに、今年全国で発見された両生類と爬虫類の化石が一挙展示されるので、ぜひご注目ください」と来館を呼びかけていた。
丹波市立丹波竜化石工房「ちーたんの館」冬期特別展の開館時間は、午前10時から午後4時(入館は午後3時30分まで)。開催期間中の月曜(祝日の場合は翌平日)が休館日となる。そのほか、特別展に関する詳細は、丹波竜化石工房の公式ホームページに掲載されている。