新型コロナウイルスの収束が昨年に引き続き見込めない年越し、関西の鉄道各社(JR・私鉄)の大半が、大みそかの深夜から元日にかけての終夜運転を取りやめる。関西の大手私鉄では阪急、阪神、京阪の3社が大晦日の終夜運転や臨時列車を運行しない。沿線の特徴もあり、緊急事態宣言の解除後も利用状況が大きく回復せず、運行計画が立てられないのが主な理由。
南海は本線で最終列車の発車時刻を延長(難波~高石間で難波発2時20分、高石発2時23分が最終)。高野線・泉北高速鉄道線では終夜・延長運転は実施しない。
正月三が日は、空港急行・区間急行の計51本が「住吉大社駅」に臨時停車。(各日10時~16時20分)
関西の大手私鉄で唯一、終夜運転を実施するのが近鉄(一部区間を除く)。数多くの神社仏閣がある近鉄沿線へ 出かける需要が高く、乗車機会を増やすための取り組み。十分な感染対策を徹底したうえ、大晦日から元日にかけて、運転区間の延長も含めると特急列車は22本、一般列車は202本、ケーブル・ロープウェイは111往復が運行される。
また大阪~伊勢間、名古屋~伊勢間では名阪特急「ひのとり」を使った臨時特急列車が運行される。
大阪~伊勢間の終夜運転で「ひのとり」を使った臨時特急列車は、大阪難波発・宇治山田行き 0時0分、1時0分、2時0分発。五十鈴川発・大阪難波行きが 2時35分・3時35分発、4時07分発のみ大阪上本町行きの3本。
さらに終夜運転の大阪難波~近鉄奈良間で、団体専用列車「楽」を臨時快速急行として追加。大阪難波駅0時2分・2時17分発、近鉄奈良駅0時58分発・3時20分発の計4本(2往復)を設定。この区間では通常の快速急行と同じく、近鉄日本橋駅・大阪上本町駅・鶴橋駅・生駒駅・学園前駅・大和西大寺駅・新大宮駅に停車する。
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