【東ブクロ】興味はあるんですよ、実は(笑)。昔から自分を主張するのが苦手で、隣に目立つ人がいてほしいっていうスタンスだったんですよ。(大学時代にコンビを組んでいた)カズレーザーさんもそうですし、前の相方もけっこう見た目にインパクトがあって。そっちに注目が集まってるほうがやりやすいんですよね。ずっと(自分が話すより)話を聞いている側だったってこともあって、「ここを掘ったらなんか出てきそうやな」みたいなのがなんとなく分かるようになってきた、というか。人の話を聞けるのが楽しいんですよ。だから『YOAKEMAE』みたいに、ゲストを迎える番組ってありがたいんですよね。
——そうなんですね。なんだか意外でした(笑)。
【東ブクロ】でもね、長くずーっと一緒にはいたくないです(笑)。だから、収録の30分で話を聞かせていただくっていうのがちょうど良いんですよね。人の話聞くのが好きだっていうのが、(ゲストを迎えるにあたり)なじんでるんやろうなって思います。
——『YOAKEMAE』のゲストは、“学生芸人”とはいえ素人ですよね。その子たちの魅力をどんどん引き出していくのがすごいな、と。
【東ブクロ】素人とか関係なく、どんな人でもどっかにおもろいところがあるって思ってるんです。あんまりしゃべらんやつでもそういうのがおもろかったりするし。“引き出す”って言ったらおこがましいですけど、こっちがその子のことを知りたいだけなんですよ。もっとかみついてくるんやないかと思ってましたけど良い子が多いし、本当に楽しいです。俺らが学生芸人やった頃は、もっと尖ってましたよ(笑)。
——自分が目立つより、相手を引き立たせるというタイプなんですね。さらば青春の光も、あくまで森田さんが主役という考えですか?
【東ブクロ】もうずっと、それでやってきました。それが正しい形やと思ってます。学生時代から、自分で先陣切ってなにかをやるより、目立つやつの隣におったらなんとかなるやろっていう考えで。コンビだとしても、自分が主張するのはあかん、相方が先に行ってくれたら……と思ってたのに、僕がややこしいことをしてしまって。それで僕が目立ってしまっているのは、(コンビ活動においては)理不尽なんですよ。なんというか、生き方とスタンスがうまいこといってないですね(笑)。
◆来年は「自分のできること」をやっていけたら
——2021年、さらば青春の光にとっていろんなことがあった年でしたね。会社は過去最高収益だったと聞きました。