12月25日、兵庫県市川町の十柱(とはしら)神社に、わらで作られた高さおよそ3メートルもある大きな「寅(とら)」の干支飾りが奉納された。この「巨大とら」は、桜の咲く時期まで鳥居の横に設置され、参拝客を出迎える。
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十柱神社の干支飾りは2011年の「卯」(う)に始まり、2022年の『寅』でちょうど干支を一回りする。
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製作チームのメンバーは、古代米づくりの活動をする『古代米の会』に所属する有志6人。建築関係の仕事経験がある野中さん (78)が中心となって干支飾りが作られる。
製作チームの責任者を務める竹内さん (80)よると、始めたきっかけは「十柱神社にもっとたくさんの人にきてほしい」という思いから。例年参拝に来るのは地元住民のみの神社を活気づけようと、干支飾りの製作に着手。インターネットやメディアで取り上げられ話題となり、今では多くの人が十柱神社へ訪れるようになった。
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2022年の「とら」は「楽しげなデザインにしたい」ということから、「お風呂に入って酒を楽しむとら」をイメージして作られた。(※ただし、12月25日の奉納時には徳利がまだ完成しておらず、正月までには一緒に飾られる予定)
干支飾りは、竹を割ったもので骨組みを作り、針金を中に入れて編んだわらで表面を覆う。 とらの縞模様の黒は、わらを黒い塗料に漬けこむ。