2022年の初日の出が全国で最も早く見られるのは日本の一番東の端、本州からおよそ1,800キロ離れた東京・小笠原諸島の1つ、南鳥島で午前5時27分。また本州で一番早いのは、富士山山頂の午前6時42分。逆に全国で最も遅い初日の出となるのは、日本の一番西の端にある沖縄・与那国島の午前7時31分。日本で一番早い南鳥島と最も遅い与那国島とを比べると、2時間近く差がある。
近畿の平地で一番早いのは、南紀和歌山の新宮から潮岬にかけてで、午前7時1分。京都・大阪は午前7時5分、神戸は午前7時6分、姫路は7時8分。
近畿の山で一番早い初日の出時刻は、奈良の八経ヶ岳(はっきょうがたけ)で午前6時55分。比叡山で午前6時59分、六甲山と生駒山で午前7時ちょうどとなっている。
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日の出、とは太陽の上の端が地平線や水平線に接する瞬間、日の入りは、太陽が沈みきった瞬間のこと。日本では冬場のこの時期、日の出は南東方向の地方が早く、西に行くにつれて少しずつ遅れていく。
東経がほぼ同じ京都と和歌山県の潮岬を比べてみると、南にある潮岬の方が約4分早く日の出を迎える。同じ兵庫県でも南西部の姫路市と北部の城崎(豊岡市)では約2分、日の出の時刻が違う。一方、夏場は反対に、北東方向の地方が早く日の出を迎える。
また、山の上や高層住宅のように標高の高いところでは、地上より早く日の出を迎えることができる。標高が50m高くなると約1分、200m高くなると約2分早まり、1000mくらいまでは200m高くなるごとにほぼ1分ずつ日の出が早まる。たとえば、地上約50mの建物(15~16階くらいの部屋)で約1分、標高160mの神戸の諏訪山公園展望台では約2分、東京・スカイツリーの450m展望デッキでは約3分、地上より日の出が早くなる。