縁起の良い初夢「一富士二鷹三茄子」は、願えば見られる!? 睡眠専門医が解説 「眠る前に…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

縁起の良い初夢「一富士二鷹三茄子」は、願えば見られる!? 睡眠専門医が解説 「眠る前に…」

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 新年最初の運試しともいえる「初夢」。毎年、「そういえば、どんな夢を見たか覚えていない……」という方も多いのではないでしょうか。今年こそ良い初夢を見て、気持ちの良い新年を迎えたいものです。

「初夢」とは、新しい年を迎え、最初に就寝した夜に見る夢のこと。一般的には、元日から2日にかけて見た夢のことを指します。よく聞く「一富士二鷹三茄子(いちふじ・にたか・さんなすび)」は、初夢で見ると縁起が良いとされるものを順番に並べたことわざ。富士は「不死」もしくは「無事」、鷹は「高い」、茄子(ナス)は「成す」という言葉にかけられているのだそう。詳しい由来には諸説あるものの、徳川家康が好んだ「富士山」「鷹狩り」「茄子」を順番に並べたという説などが有力です。

 ちなみに、江戸時代の俗語などを集めた国語辞書「俚言集覧(りげんしゅうらん)」によると、この縁起物には続きがあり、「四扇(しおうぎ)」「五煙草(ごたばこ)」「六座頭(ろくざとう)」という6番目までが控えているのだとか。扇はおめでたい道具というだけでなく、末広がりであることから子孫繁栄や商売繁盛を意味し、煙草は煙が上にのぼることから縁起が良いとされるもの。座頭は剃髪した琵琶法師の通称で、「毛がない」ことから「怪我ない」と変換でき、家内安全を意味するということです。

「富士」は「不死」もしくは「無事」という言葉にかけられているという
「富士」は「不死」もしくは「無事」という言葉にかけられているという

 それでは、こういった縁起の良い初夢を見るにはどうすれば良いのでしょうか? 正しい快眠習慣の普及に努める睡眠の専門医・坪田聡さんに聞きました。

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「夢というのは、起きているときの行動を素材にできたものです。夢のシナリオは、脳の『前頭葉』に記憶されたイメージが『海馬』の記憶と照合されて作られると考えられていて、最新の夢のコントロール方法でも、眠る前に見たい夢をイメージするとその夢を見る確率が高くなることが明らかになっています。つまり、昔からよく言われる『枕の下に宝船の絵を敷くといい初夢を見る』なんていう迷信も、実験データなどはないものの、あながち間違いではないのです。また、しっかりとした睡眠をとることも大切です。一般的に、成人は6時間から8時間の睡眠をとる必要があるとされています。お正月だからといって夜更かしし過ぎたりお酒を飲み過ぎたりせず、縁起の良いものや楽しい光景を思い浮かべながらゆっくりと眠ることが、良い初夢をみるポイントだといえるでしょう」

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 皆さんも、お正月はしっかり睡眠をとって、気持ちの良い新年を迎えてください!

(取材・文=村川千晶)

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