バレーボール元日本代表の江畑幸子さんと新鍋理沙さんが、ラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』(ラジオ関西)にゲスト出演。現役引退後の様子や、銅メダル獲得に貢献したロンドンオリンピックでの秘話、5年ぶりに女子代表監督に復帰した眞鍋政義氏への期待について語った。
アウトサイドヒッターとして日本代表で活躍していた江畑さんと新鍋さん。江畑さんは2021年に、新鍋さんは2020年に現役を引退し、現在は試合解説やバレーボール指導などに携わっている。
解説業については、「やはり緊張しますし、自分が(試合を)やった方が楽ですね、(解説として)観ている方が難しいです。もう少し解説がうまくなりたい」(江畑さん)、「試合を観ている余裕がなくて、初めて解説席に座ったときは聞かれたことに答えるのが精いっぱいでした」(新鍋さん)と、プレーヤーとは違う難しさを感じているよう。それでも、「もっとバレーをいろんな人に知ってもらったり、楽しんでもらったりするような活動をしていきたい」(新鍋さん)と、セカンドキャリアでも、これまでのバレーボール経験をいかすべく、前を向く。
その一方で、今までバレーボールにほとんどの時間を費やしてきたため「自分の時間が増えてうれしい」とも語る新鍋さん。現役時代は、リーグ戦や合宿、遠征など1年中バレーボール漬けの日々を送っていたため、クリスマスを楽しむ余裕もなかったそう。「(現役時代は)イルミネーションの見える場所で、プレゼントを買ってもらうことに憧れていた」と、当時を振り返っていた。
そんな多忙な選手時代を過ごしていた中で、バレーボールを嫌になってしまう瞬間はあったのかを問われると、新鍋さんは「やりたくないという日もありましたが、やらなきゃいけないし、せっかくするなら時間を無駄にしないよう、一生懸命しないといけないなと思っていた」とコメントした。
ロンドンオリンピックでは竹下佳江さん、木村沙織さん、荒木絵里香さんらとともに銅メダルの立役者となった2人。当時を振り返り、新鍋さんは江畑さんについて「中国戦とかも、1本すごいふかし方をしたあとに、すごい大事なときにちゃんと決めるところとか、すごいなと思った」と、勝負強さを絶賛。
五輪の舞台でも、そのレシーブ力の高さが際立った新鍋さんについて、江畑さんは「同じ部屋の時期が長かったんですが、(新鍋は)ずっと自分のサーブレシーブの映像を何度も見ていて、『これはいい』『これはダメ』というのを自分で言っていた。私が見ても、同じようにしか見えないんですが……」と、後輩の研究熱心さが伝わるエピソードを明かした。
そして、放送の最後には、電撃的に女子日本代表監督に復帰し、現場で指揮をとることになった眞鍋氏について「(復帰は)びっくりしましたが、眞鍋さんはいろいろ新しいことをやるから、次は何をするんだろうなと楽しみです」と新鍋さんが述べれば、江畑さんは「眞鍋さんには『ビックボス』みたいになってほしい!」と、日本ハム新監督の「ビッグボス」こと新庄剛志氏のような活躍にも期待をかけていた。