怪僧ラスプーチンも登場 世界最強のスパイ組織が大活躍! 映画『キングスマン:ファースト・エージェント』レビュー | ラジトピ ラジオ関西トピックス

怪僧ラスプーチンも登場 世界最強のスパイ組織が大活躍! 映画『キングスマン:ファースト・エージェント』レビュー

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 大人気スパイ映画のシリーズ最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』が、コロナ禍による延期を経て待望の公開となりました。今作を、映画をこよなく愛するラジオパーソナリティー・増井孝子さんが解説します。

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『キングスマン:ファースト・エージェント』 大ヒット公開中 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 表の顔は、高貴なる英国紳士。その裏の顔は、世界最強のスパイ組織の“キングスマン”! コロナ禍の影響により度重なる公開延期でずっとおあずけ状態だった、あの大人気シリーズ最新作だ。しかも、過去2作でファンになった人は、ハリー(コリン・ファース)やエグジー(タロン・エガートン)が今度はどんな活躍を…? と、気になるところだろう。

 だがこれは、過去2作の前日談。なんと、第一次世界大戦を止める! というミッションに立ち向かう、どの国家にも属さない独立したスパイ組織“キングスマン”がどのような経緯で誕生したのかを描く、壮大な物語なのである。

 時は、1914年6月28日。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで、オーストリア=ハンガリー帝位継承者のフランツ・フェルディナント大公夫妻が暗殺された。それがきっかけで始まった第一次世界大戦は、ヨーロッパを主戦場に、4年余りにわたって激戦が続いた。軍人と一般市民合わせて1,500万人以上という大きな犠牲を出したこの戦争。だがその裏で、貴族社会打破を目指す闇の集団が、世界を意のままに操ろうと、欧州各国に刺客を送り込み、この世界大戦を引き起こそうと暗躍していたのだとしたら…? というお話。

 平和主義のイギリス名門貴族、オーランド・オックスフォード公爵(レイフ・ファインズ)は、独自のネットワークからドイツやロシアの不穏な動きを察知。仲間の家政婦、ポリー・ワトキンズ(ジェマ・アータートン)や、かつてアフリカの戦士だったという執事のショーラ(ジャイモン・フンスー)らと共に、戦争回避のため秘かに動き出していた。

 そんな中、息子のコンラッド(ハリス・ディキンソン)は勃発してしまった世界大戦に志願し、出征しようとする。「どんなことをしてでも息子を守る」と、亡き妻に誓ったオーランドは、戦争に参加することだけが正義ではないと諭し、息子を戦地から遠ざけようとする。

『キングスマン:ファースト・エージェント』 大ヒット公開中 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 作品には実在の人物が多数登場。ロシア皇帝も手玉に取ったという不死身の怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス)、いとこ同士だったという3人、イギリス国王ジョージ5世、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、ロシア皇帝ニコライ2世(トム・ホランダーの1人3役)、伝説の英国軍元帥・キッチナー(チャールズ・ダンス)、後にヒットラーのメンタリストになる占い師でペテン師、未来を予測できる超能力者というハヌッセン(ダニエル・ブリュール)、ダンサーからスパイに転じた妖艶な女二重スパイ、マタ・ハリ(ヴァレリー・バフナー)ら、歴史の教科書などで見たことのある面々の絡みは、面白い。


『キングスマン:ファースト・エージェント』 大ヒット公開中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
【公式サイト】

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