トムを演じるのは「ダウントン・アビー」で知られるダン・スティーヴンス。アルマ役はドイツで活躍するマレン・エッゲルト。2021年のベルリン国際映画祭で演技部門の最高賞・銀熊賞(最優秀主演俳優賞)を獲得しました。
アンドロイドが登場するストーリーには近未来ものが多いですが、今作は現代を舞台にしています。単なるラブコメディーではありません。アルマの幸せだけを目的とするAI・トムの行動をめぐって、観客は“理想のパートナー”や“人間らしい恋愛”とは何かを考えさせられる仕掛けとなっています。
人間同士の恋愛は妥協の繰り返しで、しばしば衝突が起こりますが、常に自分の感情を計算してくれるアンドロイドが相手ならストレスはゼロです。一方で、現実の生活で私たちはパートナーの気持ちに寄り添って理性を働かせることも多いはずです。AIが学習するプログラムと人間が求める愛や信頼は別のものなのか?
『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』は哲学的ラブロマンスです。1月14日(金)公開。(SJ)
◇映画『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(英題:Iʼm your man)
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
出演:
ダン・スティーヴンス マレン・エッゲルト ザンドラ・ヒュラー ハンス・レーヴ
監督:マリア・シュラーダー