父は立ち上がって手話を始め、ルビーに訳すようジェスチャーで指示します。
「黙れ、クソ野郎!」(ルビー)
「あっはっはっは!」(漁師たち)
怒りにかられた父親は「自分たちで魚を売る」と宣言し、ルビーはさまざまな交渉に引っ張りまわされます。毎朝、港に水揚げした魚は新鮮なうちに売らなければなりません。
「獲れたての魚はいかが?」(ルビー)
ルビーは忙しい日々を送りながら、家族に自分の望みを打ち明けることにしました。
「進学したいの。音楽大学に」(ルビー)
両親は驚き、引き留めようとします。ルビーの歌声が聴こえない両親は娘の能力を信じられず、家業の方が大事だと進学に反対するのです。
「あなたがいないと困るわ。手話の通訳を続けてほしいの」(母)
「私にだって人生がある!私は歌うのが好き。生きがいなの」(ルビー)