ルビーは悩んだ末、自分の夢を捨てて家族を助けることを決意します。
「進学はやめる。船は好きだしね」(ルビー)
しかし、兄はルビーに忠告します。
「家族の犠牲になるんじゃねぇ!」(兄)
秋になり、ルビーの高校で合唱クラブが歌声を披露するコンサートが開かれます……。
この作品は2014年のフランス映画『エール!』のハリウッド版リメイクです。『コーダ あいのうた』は、サンダンス映画祭で史上最多となるグランプリ・観客賞・監督賞・アンサンブルキャスト賞の4冠に輝き、さらに世界配給権が映画祭史上最高額のおよそ26億2500万円で落札されたと話題になりました。アカデミー賞も期待されています。
タイトルのコーダ(CODA)は“Children of Deaf Adults”のことで、耳の聴こえない両親に育てられた子どもという意味です。また音楽用語で曲の終わりを表す記号として次の楽章が始まる意味もあります。
主人公・ルビーを演じるのは“NEXT エマ・ワトソン”と呼ばれるエミリア・ジョーンズで、歌唱力と滑らかな手話を同時に披露する演技力を見せています。ルビーの家族を演じるのは父・母・兄、全員が実際に耳の聴こえない俳優たちです。