世界中で人気沸騰! 「フライディ・チャイナタウン」「真夜中のドア」…昭和シティ・ポップのチルな魅力

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 今、世界中の若者や音楽ファンから熱い支持を受ける昭和のシティ・ポップ。その劇的なリバイバルの真相や魅力の神髄について、音楽評論家の中将タカノリとシンガーソングライター、TikTokerの橋本菜津美が迫ります。

【中将タカノリ(以下「中将」)】 最近、海外で昭和のシティ・ポップがめちゃくちゃ流行っているみたいです。特に泰葉さんの「フライディ・チャイナタウン」(1981)はすごいみたいで、この前Twitter上ではロサンゼルスのクラブで数千人の客が「イッツソ~♪」と大合唱している動画が話題になりました。10代の若者もチャリンコに乗りながら歌うほど浸透しているみたいです。

【橋本菜津美(以下「橋本」)】 ロサンゼルスって流行の最先端みたいなイメージがあるので、そこで昭和の日本の音楽が流行っているのはびっくりですね! 私も「フライディ・チャイナタウン」は好きですが、日本だとどうしても泰葉さんはスキャンダラスなイメージのほうが強いのかなと思います。

【中将】 そうなんですよね……でも実はシンガーソングライターとしてすごく実力ある方で、「フライディ・チャイナタウン」の次のシングル「ブルーナイト・ブルー」(1982)も名曲です。

 シティ・ポップは1970年代から1980年代にかけて成立した音楽ジャンルですが、この「フライディ・チャイナタウン」のように当時のヒット・ポップス……いわゆる歌謡曲とは一線を画したお洒落な作風で音楽ファンに愛されました。当時の洋楽のエッセンスも多めに盛り込まれていて“これ聴いとけばちょっと通”みたいな感じだったわけですが、そういうフィーリングがインターネットの発達で海外の音楽ファンに知られて評価されてるんでしょうね。

【橋本】 海外ほどじゃないけど日本でも少し再評価されてるみたいですね。シティ・ポップってどんなふうに生まれたのでしょうか?

【中将】 シティ・ポップにはいくつかの源流があると言われていますが、後の世代に特に影響が大きかったのは山下達郎さんや大貫妙子さん、伊藤銀二さんが所属したシュガーベイブでしょうか。活動期間は1973年からたった3年ほどで、けっしてリアルタイムで大注目されたわけではないですが「DOWN TOWN」(1975)など数々の名曲を残しました。

【橋本】 「DOWN TOWN」めっちゃお洒落……1970年代に作った曲とは思えないですね。

【中将】 山下さんの歌い方が軽快だし、歌詞の語感、リズムやサウンドも当時の平均的な歌謡曲に比べるとはるかに洗練されてますね。そのあたりが今の若い人が聴いてもあまり違和感を感じないポイントじゃないでしょうか。

 タイプは違うけど、松原みきさんの「真夜中のドア~Stay With Me」(1979)も時代を経ても古びない魅力を持つシティ・ポップです。この曲も海外での人気がすさまじく、2020年末にはApple Musicで92か国のJ-POPランキングでTOP10入り、Spotifyで2300万回以上再生という記録を作っています。


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中将タカノリ 橋本菜津美の 昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2022/01/22/土 26:00-26:20

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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