元Jリーガーの近藤岳登が、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、高校生年代の女子サッカー選手の可能性について言及した。
女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサ応援ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)で、“関西の朝の顔”赤﨑夏実とともに番組パーソナリティーを務める近藤。そのオンエアのなかで、1月3日から9日までに兵庫県内で開催された第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会を振り返るとともに、その大会で活躍し、INAC神戸レオネッサの新戦力となることが決まっている若きホープたちに熱いメッセージを送った。
第30回全日本高校女子サッカー選手権大会は、9日の決勝で、九州第1代表の神村学園高等部(鹿児島)と、関西第1代表の日ノ本学園高校(兵庫)が対戦。神村学園が3-0で勝利して、16大会ぶり3度目の日本一に輝いた。
優勝した神村学園のプレーについて近藤は、「プレッシャーのかけ方がものすごく速い。取られた瞬間、一気にうわーっていう(勢いのある)感じ! WEリーグの試合を見ているのと同じようなスピード感があった」と絶賛した。
決勝戦のテレビ中継では、昨シーズン限りで現役を引退した大久保嘉人氏がゲスト解説を務めていた。近藤は、2007年、ヴィッセル神戸に同期入団し、その後も親交の厚い大久保氏の言葉を取り上げながら、女子サッカーの育成年代に注目する必要性を説く。
「大親友の大久保嘉人も(スペシャルゲストで)試合に呼ばれていましたが、単純にあいつの口から出た『おもしろいですね』という言葉は、『意外に』という感じがすごく聞き取れて。日本を代表するJリーグ得点王のストライカー(通算191得点)も、女子サッカーを見て『意外とおもしろい』と思うってことは、やっぱりもっともっと、みんなに見てもらって魅力を伝えるべきだと思う!!」
また、この試合で対戦した神村学園MF愛川陽菜選手、日ノ本学園MF箕輪千慧選手の両キャプテンと、藤枝順心高校DF井手ひなた選手は、2022年シーズンからINAC神戸への加入が内定。活躍の場をWEリーグに移す。
愛川選手について近藤は、「相当いいよ! 身体が立っているのよ。下を向いたり身体が丸まったりしてボールだけ見るということがなくて、常に顔が上がっている。ずっと顔を振って、ボールを受けた時点で前を向いている。サッカーIQが高いから、そのあたりは岩渕真奈選手(なでしこジャパン、アーセナル/イングランド)の感覚かな」と、センスの良さに太鼓判を押す。
※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2022年1月10日放送回より