国産腕時計ブランド「セイコーウオッチ株式会社」(本社:東京都)が、1961年に誕生した国産腕時計の最高峰「キングセイコー」を現代に蘇らせることを発表した。
■国産腕時計の金字塔「キングセイコー」とは
セイコーウオッチ株式会社は1950年代後半から、腕時計に求められる性能を見つめ直し、デザインに独自の思想を宿した画期的なモデルを次々と世に出してきた。その代表格が「キングセイコー」だ。高級腕時計と呼ぶにふさわしい性能と、先進的なデザイン、それらを適正価格で販売することで、新たな高級腕時計の在り方を示し「国産機械式腕時計史」にその名を刻んだ。
■現代技術で蘇る「キングセイコー」
ブランド復活の際、開発の土台として選ばれたのは、2代目キングセイコー“KSK”。初代モデルになかった「防水性能」「秒針を止めて時刻を合わせられる秒針規制装置」を備え、その実用性の高さが評価されている。また、無駄のないダイヤルレイアウトや、シャープなケーススタイリング、ボックス型のガラス形状など「キングセイコー」のオリジナリティを確立したモデルでもある。
今作モデルは、そんな“KSK”から着想を得てより現代的なデザインにアップデート。12時位置に植えられたインデックスや太く長い針も健在で、“KSK”のコンパクトさを受け継ぎつつ、かん足の太さを際立たせているのが特徴だ。他にも、鏡面仕上げ・ヘアライン仕上げを施したシャープな質感のケース、クラシックなボックス型形状のサフィアガラスを採用し、格調高さと柔らかな雰囲気を併せ持つデザインに。
■新デザインは全5色展開