でも、そのやりたい放題をきっかけに、松居にも新境地が生まれた。
「(6人の)やりたい放題のほうが、台本にそって考えた僕の演出プランより面白かったりするんです。ずっと見ていられると思って、『じゃあこっちにしよう』と。現場では台本と演出プランを“捨て続けながら撮る”という感じでした。そんな作業はこれまであまりなかったし、“演出を捨てる”ということを思わせてくれたんです」
新たな発見もありつつ、その内容が業界内でも好評だったドラマ、『バイプレイヤーズ』との出会いは、松居にとって貴重なものになったようだ。
「ずっと代表作は『アフロ田中』(2012年公開)って、5~6年言っていたんです。それまで結構(いろいろと)やっているのになと思っていたのだけど。でも、ここで代表作が『バイプレイヤーズ』と言えるようになったのはうれしかったですね」
※ラジオ関西『武田梨奈のこだわりな時間』2022年1月29日放送回より
『武田梨奈のこだわりな時間』
【公式HP】
【公式Twitter】