カキ殻びっしりに身が入った兵庫・相生の「1年かき」 相生湾の特性もいかす | ラジトピ ラジオ関西トピックス

カキ殻びっしりに身が入った兵庫・相生の「1年かき」 相生湾の特性もいかす

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 兵庫県南西部の相生市や赤穂市、岡山県南東部の瀬戸内市や備前市は、カキ(牡蠣)の名産地としても知られている。

 その1つ、相生市では、種付けから1年以内に出荷される「1年かき」が育てられている。

 北に深く南北に長く形成されていて瀬戸内海の中でも特に入りくんだ相生湾で育つ、相生のカキ。秋には、流れがはやくミネラル豊富な海へと養殖いかだを沖へ出すことで、身がしまり、身入りのよいカキへ成長。カキ殻びっしりに身が入り、身に含まれる水分量が少なく、加熱してもほとんど縮まないのが特徴だ。

 そんな相生のカキについて、「カキをむき、殻に生クリームとチーズを入れて、オーブンで焼く、シンプルなカキグラタンが美味」と、だしまであますところなく味わえる食べ方をすすめるのは、相生漁業協同組合相生カキ養殖生産協議会の会長、田中重樹さん。

 ただし、カキの養殖では、天候も常に気にしながら、手間暇をかけているという。「毎年、特に台風発生時期には、天気予報を常にチェックし、近づきそうな進路予報の時には、影響、被害を最小限に抑えられるよう、カキの生産者全体でできるだけ風や波の影響の少ない湾内へかき養殖いかだを避難させている。その作業を何回も行う年もある」。また、赤潮状況や海中の酸素量などを調査して、養殖環境を見守り、不測の事態に少しでも早く対応できる体制づくりに力を入れている。

 相生のカキは、今季も順調に生育。相生市坪根地区、鯵浜地区の各生産者で、朝水揚げされた新鮮なカキが直接購入可能なほか、市内ではカキ料理を提供する飲食店も多い。カキの販売店や飲食店の情報は、JR相生駅前や相生市役所などで無料配布されている「相生かきマップ」にも掲載されている。


◆相生漁業協同組合
電話 0791-22-0344

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