1月から放送中のTBSドラマ『DCU~手錠を持ったダイバー~』(以下DCU)に、2話にわたってあるお守りが登場し、印象的な役割を果たした。作られた小道具ではない。兵庫・神戸に実在する「海神社」のものだ。そこで、お守りや海神社について、ドラマに登場したいきさつや反響、「海上保安庁の隊員は実際にお参りに来るのか」など、宮司の話を交えて紹介する。
■ドラマ『DCU』に登場した「お守り」とは?
「海上安全御守」。橙色の生地に金糸の刺しゅうで、枠部分には海の波を思わせる装飾が施されている。
■どんな場面で登場した?
『DCU』は、海上保安庁を舞台に、「Deep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)」という架空のチームが、水に関わる事故や事件を解決に導く物語。お守りは第2話から第3話にかけて登場。第2話では、隊長の新名正義(阿部寛)が、隊員の成合隆子(中村アン)に、常に冷静であれというメッセージとともに手渡した。また第3話では、隆子が、殉職につながる重要な決断をする場面でその手に握りしめており、「海神社」と縫い込まれた裏面がクローズアップされた。
■放送後のSNSでの反応
Twitterでは「お守り、海神社のだったな」「日曜劇場DCUに出てきた海神社の海上安全守り、神戸の海神社のものっぽい」「さすが、海の安全祈願の神社だな」などの反応が見られた。ただ、数は数件。気付いた人は少数?
■「海神社」ってどんな神社?
兵庫県神戸市の市街地の西の端、垂水区(※1)の海浜部にある。JR垂水駅、山陽垂水駅すぐそば。航海安全・漁業繁栄の神、さらには交通安全の神などとして仰がれるとともに、別名「衣財田大明神」とも呼ばれていたことから、家業繁栄、商売繁盛、衣食住満足の神としても崇められている。垂水区の総氏神で、初詣やえびす祭り、秋祭りなども行なわれ、地元に身近な存在。境内の南側、国道2号線を挟んでさらに海側に、朱塗りの浜大鳥居がたたずむ。
■「海神社」は何て読む?
正式には「わたつみじんじゃ」。主祭神は「底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)」。「わたつみ」とは海の神で、「海神」「綿津見」「渡津見」などとも書く。通称「かいじんじゃ」と呼ばれて親しまれ、神社も普段は通称を使用している。
【海神社公式サイト】
【五色塚古墳リーフレット(PDF)】
【五色塚古墳アニメMVプロジェクトについて(神戸市公式サイトより)】