男性殺害、発覚恐れ遺体を山中へ埋め直すよう指示 暴力団組長、無罪主張 神戸地裁姫路支部 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

男性殺害、発覚恐れ遺体を山中へ埋め直すよう指示 暴力団組長、無罪主張 神戸地裁姫路支部

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 2019年に兵庫県姫路市の男性(当時47)を暴行し死亡させ、遺体を山中に遺棄したとして傷害致死、死体遺棄の罪に問われた暴力団組長(49)の裁判員裁判・初公判が4日、神戸地裁姫路支部で開かれ、「いすれの罪にも関わっていない」と述べ、無罪を主張した。判決は3月10日。

神戸地裁姫路支部
神戸地裁姫路支部

 起訴状によると、2019年11月、組長は同じ組の組員(43・ 殺人罪などで懲役27年確定)や少年8人とと共謀し、兵庫県高砂市の路上などで男性を刃物やバットで暴行して死亡させ、遺体を京都府福知山市の山林に遺棄したとされる。組長は殺人容疑などで兵庫県警に逮捕されたが、神戸地検姫路支部は殺人事件としての共謀関係を立証する証拠がないとして、傷害致死と死体遺棄罪で起訴した。

 なお組長が率いる団体は、事件当時、特定抗争指定暴力団「神戸山口組」系暴力団だったが、現在は対立する「六代目山口組」系となっている。

開廷前の神戸地裁姫路支部・法廷<2022年2月4日 ※代表撮影>
開廷前の神戸地裁姫路支部・法廷<2022年2月4日 ※代表撮影>

 検察側は冒頭陳述で、被害者の男性と組員との金銭トラブルが事件の背後にあったと指摘。組員から組長に相談があり、(組長が)が組のメンツを傷つけられたと考え暴行を指示したと指摘。死体遺棄罪に関しては、組員らが男性の遺体を遺棄した後、発覚を恐れて埋め直しを指示したとした。

開廷前の神戸地裁姫路支部・法廷<2022年2月4日 ※代表撮影>
開廷前の神戸地裁姫路支部・法廷<2022年2月4日 ※代表撮影>

 一方、弁護側は「組長はトラブルの詳細を知らず、組員に犯行を指示したという客観的証拠はなかった。積極的に暴行を指示する動機もない」と主張した。

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