もし、死体爆発でガスが漏れて地域が汚染される事態になれば、住民に重大な被害が及びます。アラタたちは作戦をひねり出します。
アラタ 「それができるのはあの人しかいない」
特務隊の元隊員で爆破のプロであるブルースの力を借り、究極のミッションに挑みます。
ユキノ 「お兄ちゃん……」
ブルースはユキノの実の兄です……。
“怪獣を退治したあと、死体をどうするのか?” この企画は、三木聡監督の何気ないひとことから始まったそうです。2008年の舞台挨拶で次はどんな作品をやりたいかを質問されて、「怪獣が死んだあとの死体を片付ける映画をやりたい」と答えたということです。
この映画には怪獣との戦いそのものは全く盛り込まれていません。戦いが終わったあと倒れた怪獣をめぐる人たちの物語になっています。
人情ものを得意とする松竹と、特撮の技術を持つ東映が、創立以来初めて共同で配給するのも話題です。
主人公・アラタを演じる山田涼介は、怪獣の死体をよじ登るシーンの撮影が印象的だったと語っています。ワイヤーに吊られて、傾斜45度の怪獣を登るのですが、10回くらいやり直したそうです。