兵庫県の斎藤元彦知事は2月10日、ラジオ関西の生番組に出演し、感染拡大で増えている自宅療養者について、「体温やのどの痛みなど健康観察をしてもらっているが、息苦しさなど緊急性の高い症状がみられる場合には、自宅療養者等相談支援センターが24時間対応しているので連絡してほしい」と呼びかけた。
兵庫県の2月9日の感染者は6,135人。1週間の平均も5,607人と増え続けている。8日時点での入院患者は1,042人で、重症病床の使用率は34.5%。「重症化率はデルタ株と比べれば低いが、感染者の数が多く、高齢者への感染も広がっている。このため重症化する人が少しずつ増えてきている」と警戒感をにじませた。
感染者の爆発的な拡大で増えているのが自宅療養者。兵庫県では、その数が4万2,403人に上る。保健所の指示に従って、体温測定や、せき、のどの痛み、けん怠感などの健康状態を自己チェックし、利用できる人は1日2回、スマートフォンの健康観察アプリに入力。高齢者や独居のケースでは、状況に応じて保健師や看護師が訪問している。
知事は「家族などの同居者がいない場合は孤独で不安もあると思う。そういう人を孤立させないために自宅療養者には相談支援センターが24時間で対応している。息苦しさなど何等かの症状がある場合には外来医療機関へのつなぎもするので、連絡をしてほしい」と呼びかけている。