兵庫県の斎藤元彦知事は2月10日、ラジオ関西の生番組に出演し、3回目のワクチン接種について、「副反応を心配し、敬遠される人もいるようだが、神戸大学の研究では2回の接種ではみられない高い有効性を示す報告がなされている。自分の身を守るためにもいち早く3回目の接種を受けてほしい」と呼びかけた。
第6波の一日も早い収束に向けて、兵庫県は大規模接種会場における対象者を拡充するなど接種促進に力を入れている。モデルナ社のワクチンの副反応が強いとして敬遠する声について、斎藤知事は「副反応については大きな違いがないことが示されている」と強調した。
神戸大学大学院の医学研究科付属感染症センターの研究結果では、3回目のワクチン接種を受けた全員が、オミクロン株を予防できる高い中和抗体を持つことがわかった。2回接種では見られなかった効果で、ワクチンの3回目接種がオミクロン株の感染防止に重要な役割を果たすと見られている。
また、海外からは、1、2回目をファイザー社、3回目をモデルナ社と組み合わせた交差接種の場合の抗体量が、他の組み合わせより高くなったとするデータの報告もあるという。
こうしたことから斎藤知事は「自分の身を守り、感染拡大を抑えるためにも、ワクチンの種類を問わず、いち早く3回目の接種を受けてほしい」と呼びかけた。