アメリカをはじめとする海外の国々でも脚光を浴びているジュエリーが、兵庫・神戸のジュエリーショップにある。
「quarant'otto(クアラントット)神戸店」(神戸市中央区)は、今年15周年を迎えるジュエリーショップ。イタリア・フィレンツェで修業したデザイナーの伏見愛佳さんが、デザインから原型作りまですべてひとりで手掛け、魅力的なデザインとフィレンツェの職人の技術力を活かしたジュエリーを揃えている。
このブランドが産声をあげたのは2006年、フィレンツェから。そして、伏見さんが帰国後に、神戸の路地裏に設けた3坪の工房兼店舗で本格的に始動する。その後、地元百貨店から「うちに出店してみては」と声をかけられたのをきっかけに国内で規模を拡大。2016年にはデザイナーのルーツであるフィレンツェに「フィレンツェ本店」を構え、現在は神戸、大阪(うめだ阪急本店)、東京(GINZA SIX)を含めた、計4店舗を展開している。2017年に、米経済誌「ウォール・ストリート・ジャーナル」で紹介され、海外の国々でも注目を集めるようになった。
店名のクアラントットは「48」を意味するイタリア語。由来は、デザイナーの伏見さんがフィレンツェで住んでいた場所の番地(48番地)。原点を忘れないようにと付けられた。
「お客様の人生に寄り添うジュエリーを販売しています」と話すのは、神戸店の店長を務めるALICEさん。
ブランドコンセプト「Jewelry makes you happy!」にも、夢や人生という物語を自由に描くようにジュエリーをコーディネートしていくことができたら、毎日が今よりも少しハッピーになれるのでは、という思いが込められている。
「クアラントット」のジュエリーには、一つひとつに、タイトルと“詩”がついているのが特徴。代表作の指輪「Una Storia a Firenze【ある物語】」には「~これは出会い? それとも…~」ということばが添えられている。
新作の3部作「Santa Maria del Fiore【花の大聖堂】」、「Canzona di Bacco【バッカスの歌】」、「Requiem【鎮魂歌】」は、コロナ禍に寄せた思いを映す。モチーフになったイタリアの「サンタマリアデルフィオーレ大聖堂」は、 “花の(聖母)大聖堂”とも呼ばれ、感染症のペストが流行したころに建設が進められるなど、歴史を重ねてきた。感染症を乗り越え、今もフィレンツェの街や大聖堂は輝いている……こうした心境を込めて誕生させた“作品”だという。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年2月8日放送回より
◆クアラントット
【公式HP】
【2022年2月8日放送回…放送音声】