【ピンチをチャンスに】加古川の肌着メーカーがクラファンで1000万円達成 ブランド価値を高めた3代目のチャレンジ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【ピンチをチャンスに】加古川の肌着メーカーがクラファンで1000万円達成 ブランド価値を高めた3代目のチャレンジ

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「自社はOEM(発注元のブランド品の製造)の形態を取っていることもあり、先方のお客さまの売り場(お店、百貨店など)が開かなくなったことで、取引量が激減し、売上も20パーセントほど落ちてしまいました。売り先の在庫も残り翌年はさらに減少。工場も稼働できず苦しい日々が続きました」

 売上回復のために、必死に打開策を考えた、鷲尾さん。「冬が寒いのは変わらないし、商品自体の需要がなくなったわけではない。売り場というタッチポイントがなくなっただけ。どうやって売っていこうかの“文脈”を増やしていきました」。そこで思い付いたのは、「おうち時間」で快適な冬を過ごすべく、自社の商品を直接、表に出すことだ。

「おうち時間を暖かく快適に過ごせる」という商品として、高級なルームウェアをクラウドファンディングで販売。1,000万円の売上達成に成功し、自社商品の価値が上がったことでピンチがチャンスに変わった。

クラウドファウンディングで1000万円を集めた新作ルームウェア

「新型コロナウイルスの影響で、テレワークの推奨によりリモートワークやおうち時間で在宅の機会が増えた方が多くいます。おうち時間が増えれば、必然的に家庭内の暖房使用による光熱費も上がっているのではと考えました。(自社の)『もちはだ』を家の中で使えば、エコかつ暖房を使わない快適な冬を過ごしてもらえるのではと思ったのです」

「もちはだ」オリジナルのパイル起毛加工で生み出す『二重の空気膜』が暖かさの秘密だという
上着を詰襟仕様にするなどファッション性を高めたルームウェア

 現在は、起毛生地の素材としての価値を認められ、会社の名前やブランド名を表に、大手メーカーとのコラボ製品の開発も行っている同社。今後について「暖かく・柔らかく・気持ちの良い生地を活かし、起きてから寝るまで、寝ている間も1度も寒いと言わない冬を日常にする製品を開発し、世界に広めることです」と抱負を述べた鷲尾さんは、「『寒さを世界からをなくす』ことで冬の生産性を高め、(春夏秋冬)4シーズン気持ちよく過ごすお手伝いをしていきたい」と力強く意気込みを語っていた。

「ワシオ株式会社」の鷲尾岳さん(中央)、番組パーソナリティーの藤田純(左)と南かおり(右)

※ラジオ関西『ピンチのあとにチャンスあり!』2021年12月10日・17日放送回より

◆ワシオ株式会社
【公式HP(「もちはだ」)】

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