【ピンチをチャンスに】「ファンタジーの世界をリアルに」した“武器づくり” 原点回帰と出会いで好転 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【ピンチをチャンスに】「ファンタジーの世界をリアルに」した“武器づくり” 原点回帰と出会いで好転

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 職場・学校・家庭と人生の様々な場面で思わぬ落とし穴に落ちることがあるもの。そんなときに、「このピンチをどうやって乗り越えればいいのか」、さらには「ピンチをチャンスに変えることができればいいのに」と誰もが一度は思ったことがあるはず。

 ラジオ番組『ピンチのあとにチャンスあり!』(ラジオ関西)では、そんな幾多のピンチをそれぞれ逆転の発想、挑戦する姿勢で乗り越えてきた、ひょうご・関⻄の企業経営者たちにスポットを当て、逆転の発想、挑戦する姿勢を生み出すヒントを探った。

 アニメやゲームに出てくるような「ファンタジー武器」の製作や、コロナ禍での独創的なパーテーションづくりにも取り組む兵庫県高砂市のプラスチック加工所「株式会社匠工芸」代表取締役社長の折井匠さん。21歳で発症した悪性リンパ腫と付き合いながら一念発起し起業するも、借金返済のためだけの「ものづくり」の日々に疲労困憊。そんなとき、折井さんが前向きさを取り戻し、笑顔やワクワクを世に広めるきっかけになった行動と運命の出会いとは……。

「株式会社匠工芸」代表取締役社長の折井匠さん

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 匠工芸は、主にプラスチック加工を生業とする会社。アクリル板などのプラスチックを使用しての「ものづくり」で、ワクワクと笑顔を生み出すことをモットーとする。

 折井さんは、「ものづくりの町」兵庫県高砂市出身の43歳。小学校の頃からガンダムのプラモデルやファミコンゲームのファンタジーの世界に魅せられた。地元の高校卒業後は、プラモデル好きを活かし、プラスチック加工・看板製作取付け職人に。21歳のときに悪性リンパ腫を発症し、抗がん剤治療を開始することになるが、「どうせ死ぬなら」と25歳から創業準備を進め、2008年12月、30歳のときに株式会社匠工芸を創業した。

 幼少期からの夢を叶えた折井さんだが、最大のピンチは創業してから3年後。購入した機械の借金返済に追われ、ものづくりの本来の目的を見失ったことで意気消沈。会社の廃業も脳裏に浮かんだという。「前向きに経営を続けるにはどうしたらいいかを半年間ほどひたすら考え続けた」。

 それでも、今まで磨いてきたプラスチック加工技術で「小学校の頃に好きだったワクワクファンタジーの世界を再現したい」と改めて思いを強くした折井さんは原点に立ち返って地道に努力。「自身のワクワクを探求することで前向きさを取り戻せた」。

(写真提供:株式会社匠工芸)

※ラジオ関西『ピンチのあとにチャンスあり!』2021年12月24日・31日放送回より

◆株式会社匠工芸
【公式HP】
【タクミアーマリー HP】

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