共働き世帯増加も、1日あたりの家事は女性478分、男性85分… 家事分担の現状と課題、自治体の取り組みとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

共働き世帯増加も、1日あたりの家事は女性478分、男性85分… 家事分担の現状と課題、自治体の取り組みとは

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 内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」では、育児の役割について「自分と配偶者でどのように分担したいと思うか」という質問に、保育所や家事代行などの外部サービスを利用・非利用を含めて「自分と配偶者で半分ずつ分担したい」と、半数以上(56.6パーセント)が回答。特に、18歳~29歳の若者のなかで7割以上が家事分担を希望しているという。

 その話を受けて、濱田は「育児の場合になると、難しいですよね。親の気持ち関係なく、子どもが『お母さんと一緒じゃなきゃイヤだ』『お父さんと一緒じゃないと出かけない』といったこともあるでしょうから」と、家庭それぞれの事情を考慮する必要があることにも触れていた。

 ちなみに、兵庫県企画県民部男女家庭課に勤める北野さんも、仕事を続けるなかで家事に悩んだ1人。「結婚当初、疲れていても家事はしっかりしないといけないものだと、プレッシャーにしばられていました。家庭内もうまくいかないときもあって……」と、すべてを抱えて苦しんだ過去を吐露する。

 それでも、家庭内での話し合いで、今では家事を分担する流れに。「夫から『そんなに頑張らなくていいのでは』と言ってもらって、お互いがよければそれでいいかということになり、今では疲れているときはデリバリーだったり、(市販の)お総菜に頼ったり、お互いがストレスにならないよう、負担は減らしています。そういったことをきっかけに、いろいろと家事分担についても話し合い、お互いにこだわりがある家事はそれぞれがやって、私は基本、夫がやる家事については手を出さないと、割り切ってやっています」(北野さん)。

兵庫県企画県民部男女家庭課の北野里奈さん

☆ ☆ ☆

 実際に、地方自治体も、共働きや家事分担などを含めた男女共同参画社会づくりや、女性へのサポートに関しての取り組みを推進している。

 親の学び、男性の子育て・地域活動への参画支援など、家庭を応援する情報を公式ホームページに掲載している兵庫県は、「ゆる家事大作戦」と題して、家事を楽しいものに変えるヒントなどの情報を発信。夫と3人の子どもを抱えるイラストレーター(人気ブロガー)を取材した“ゆる家事スタイル”などを紹介している。

 また、兵庫県は、女性の社会的地位の向上をはじめ、仕事と生活の両立、職場での意識改革や女性登用の促進などを進めるため、平成14年(2002年)には「男女共同参画社会づくり条例」を制定。さらに、共働き世帯の増加や昨今のコロナ禍による在宅勤務の普及などの社会情勢を踏まえ、男女がともに支え合い穏やかに安心して暮らすことができる県を目指し、令和3年(2021年)には「ひょうご男女いきいきプラン2025(第4次兵庫県男女共同参画計画)」を策定した。そのなかでは、男性に関する重点目標も新設され、長時間労働を前提とした働き方を見直し、男性の家事・育児など家庭生活や、地域活動の参画を促進している。

 一方で、悩みや不安を抱える女性を対象とした相談窓口(「SNS相談~こころちゃっと」)や、オンラインアプリを使ったウェブカフェ(「WEB居場所~CoCoカフェ~」)を設けるなどのサポートも続けている。それぞれの詳細については、兵庫県の公式ホームページに掲載されている。


「ゆる家事大作戦」(兵庫県HPより)
「ひょうご女性サポートSNS~こころちゃっと~」(兵庫県HPより)
(女性のためのSNS相談「こころちゃっと」、WEB居場所「CoCoカフェ」)




◆北海道産「ゆきほまれ」「ゆきしずか」を使用した納豆

【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】番組後半で紹介されたのは、兵庫県高砂市曽根町にある「生活介護事業所 納豆工房なっとこちゃん」が作る納豆「なっとこちゃん」だ。

 北海道産の「ゆきほまれ」、「ゆきしずか」、兵庫県産の希少な種類「佐用もち大豆」を使用した納豆は、たれ、からし以外にも、しそのり、梅肉、ふりかけなど、それぞれの納豆にあった味付けが施されている。

 購入は、スーパーマーケット「ヤマダストアー」や、「納豆工房なっとこちゃん」の店頭やオンラインショップから。問い合わせは、「社会福祉法人あかりの家 納豆工房なっとこちゃん」、電話079-448-5000、FAXは079-448-5111まで。

・納豆工房「なっとこちゃん」


【放送音声】

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