このあと嵯峨野の竹林を横に見ながらトンネルをくぐって「保津峡」へ。この駅は保津川の真上にぽつねんとホームがあります。駅の周りには何もなく、愛宕山への登山客や保津川のラフティング客が主に利用しています。ホームからはトロッコの線路も見え、春は桜の名所となっています。
そこから、いくつものトンネルを抜けて、「亀岡」へ。京都から快速でわずか20分で到着です。明智光秀が築城した亀山城の城下町。城跡地域はいま宗教法人・大本教が所有しており、お濠にある南郷公園は桜の名所。古い街並みも随所にしっかり残っており、樽熟成しょうゆがうまい江戸時代創業の「ひしほの匠庵」や、女性杜氏が手掛ける「丹山酒造」のお酒など、おいしい湧き水が生きています。さらには京の奥座敷と呼ばれる名湯「湯の花温泉」でゆったりもおすすめ。
そして、亀岡駅前に大きく姿を現しているのが、今シーズン、12年ぶりにJ1復帰を果たした京都サンガF.C.のホームスタジアム「サンガスタジアム by KYOCERA(京都府立京都スタジアム)」です。駅北口もきれいに整備されたなか、京の新たなサッカーの聖地が今年は一層、盛り上がりを見せるでしょう。なお、今シーズン最初のJ1ホームゲームは2月19日(土)浦和レッズ戦です。
観光と通勤通学という2つの顔をもつ嵯峨野線。通常の4両ではかなりの混雑がみられますので、今後さらなる増結と快速の増発も期待したいところ。ぜひ春の到来とともに訪れてみたい路線です。(羽川英樹)
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