兵庫陶芸美術館で開かれている特別展「やきものの模様-動植物を中心に-」。岡田享子学芸員によるリモート・ミュージアムトーク。3回シリーズの最終回。
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兵庫陶芸美術館では、2022年2月27日(日)まで、特別展「やきものの模様-動植物を中心に-」を開催しています。この展覧会では、兵庫県立人と自然の博物館と協力して、やきものの模様を「アート」と「サイエンス」の双方の目で観察し、江戸時代以降に作られた、やきものの模様に込められた願いや思い、また模様が生み出される過程を紹介しています。
今回紹介するのは、「富本憲吉の羊歯(しだ)模様」です。
陶芸家・富本憲吉(1886~1963)を代表する羊歯模様は、デフォルメされ、デザイン化された連続模様です。自生するシダをデッサンして生み出されました。残された素描ややきものの模様を、サイエンスの眼で見つめると、さまざまな種類のシダ植物を観察したことが確認できます。
これは、ゼンマイです。
これは、シシガシラです。
◆「やきものの模様-動植物を中心に-」
会場 兵庫陶芸美術館
会期 2021年12月11日(土)~2022年2月27日(日)
休館日 月曜
開館時間 10:00~18:00
(入館は閉館の30分前まで)
観覧料 一般600円、大学生500円、高校生以下無料
◆兵庫陶芸美術館
兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
電話 079-597-3961
【公式HP】