兵庫県たつの市の障がい者支援施設で、知的障害のある入所者の男性(27)の顔面を蹴ったとして、兵庫県警・たつの署は24日までに、暴行容疑で施設職員の男(39・姫路市)を逮捕、送検した。
男は2月20日午前2時半ごろ、施設の男性の部屋で顔を蹴った疑いが持たれている。たつの署によると「左足で1回蹴った。いろいろあり過ぎて暴行してしまった」と容疑を認めているという。男性は鼻の骨を折っており、暴行との関連を調べる。
施設によると、男はこの日宿直中で、起床した男性の対応をしていた際に発生したという。男性のけがについて男は当初、「トイレで転んだ」と別の職員に説明していたが、不審に思った施設側がたつの署に届け出て、署員が防犯カメラ映像で暴行の様子を確認し、男の逮捕状を取った。男は以前にも男性ともみ合った際、顔にけがをさせたことがあったという。
この施設には約50人が入所している。男は生活支援員として約5年勤務していた。
施設は23日付で男を懲戒解雇処分とし、運営法人は「暴力は施設利用者の権利擁護を踏みにじる行為。今後このようなことを絶対起こさないように最善を尽くす」とコメントした。