一枝シェフは「名参謀」としてプロ野球・阪神や中日でヘッドコーチを務め、1985(昭和60)年に阪神を日本一に導いた一枝修平氏のご子息。もともと野球をしていたが、縁あって料理人の道を歩んだ。
Sion流の「手作りの味」を、大きな釜で大量に調理して表現するのが、MCC食品にとって最大の難関だった。試作担当者が実際に店の厨房に入り、調理法の詳細を聞きながらの商品開発、さらにカレーの生命線であるルゥについて、バターの香りと風味の調整は至難の業だった。また甘味・酸味・辛味が醸し出すデリケートなバランスが求められ、一枝シェフからOKが出るまでに試作は7回に及んだという。
バターを炒めて丁寧に仕上げた独自のカレールウをベースに、ソテーオニオン、チャツネ、りんご等で甘味を出した欧風ビーフカレー。 フレッシュバターを焦げる直前まで炒めたのがポイントで、十分に風味を生かしている。お店で味わえる香りと甘味と酸味、最後に程よい辛味がバランスよく口の中に広がる。
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■ゲイロード 「バターチキンカレー(マカンワラ)」
■ゲイロード 「ホタテとナッツのカレー(ホタテコーマ)」 いずれも1パック・180g 432円(税込)
神戸っ子にはなじみのインド料理店『ゲイロード』は1939年、ニューデリーに誕生、現在はムンバイ、ロンドン、香港、ロサンゼルスなど世界各国にレストランチェーンを展開。店名の『ゲイロード』は” 陽気な王様(GAY LORD)”を意味する。
神戸ゲイロードは世界で3番目として神戸・三宮に1973(昭和48)年にオープンし、現在は垂水店(神戸市垂水区海岸通 マリンピア神戸)で営業。厨房にあるのは30あまりのスパイスと厳選された素材のみ。どの料理も、他にまねのできない独特の風味と芳香を持つ。