塩野義製薬(本社・大阪市中央区)は25日、開発を進めていた新型コロナウイルスの軽症・中等症患者に向けた飲み薬タイプの治療薬 「S―217622」 について、厚生労働省に薬事(製造販売)承認を申請したと発表した。(※記事中画像は塩野義製薬提供)
![新型コロナウイルス軽症・中等症患者向け経口薬 「S―217622」](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%82%AE%E3%80%80COVID-19%E3%80%80%E7%B5%8C%E5%8F%A3%E8%96%AC%E2%91%A3-1024x768.jpg)
承認が得られれば国内企業で初の経口薬(飲み薬)となる。 世界では米メルク、米ファイザーに続く3番目。
![塩野義製薬 「S―217622」治験用パッケージ](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%82%AE%E3%80%80COVID-19%E3%80%80%E7%B5%8C%E5%8F%A3%E8%96%AC%E3%80%80%E6%B2%BB%E9%A8%93%E7%94%A8%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8-1024x607.jpg)
塩野義製薬は、変異株「オミクロン」に対しても有効性が期待できるとしている。昨年(2021年)9月に最終段階の臨床試験(治験)を開始しており、安全性や有効性が確認された。
![塩野義製薬本社(大阪市中央区道修町)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E5%A1%A9%E9%87%8E%E7%BE%A9%E8%A3%BD%E8%96%AC%E3%80%80%E7%9C%8B%E6%9D%BF-1024x768.jpg)
医療関係者からは「早期治療につながり、感染拡大時の医療体制のひっ迫を解消できる可能性が高い」と期待されている。 最終段階の治験が続いており、中間解析結果に基づく申請で、治験完了前の段階でも実用化を可能とする「条件付き早期承認制度」が適用されるか注目される。
![2021年9月に最終段階の臨床試験(治験)を開始、安全性や有効性が確認される<※画像提供・塩野義製薬>](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E5%A1%A9%E9%87%8E%E7%BE%A9%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%B5%8C%E5%8F%A3%E8%96%AC%E2%91%A1-1024x537.jpg)
![塩野義はすでに製造を開始、2022年3月末までに100万人分の提供体制を目指す<※画像提供・塩野義製薬>](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/02/%E5%A1%A9%E9%87%8E%E7%BE%A9%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%B5%8C%E5%8F%A3%E8%96%AC%E2%91%A0-1024x538.jpg)
塩野義製薬はすでに製造を開始しており、3月末までに100万人分を提供できる体制を目指す。
新型コロナの治療薬をめぐっては、厚生労働省が昨年12月に米メルクの飲み薬「モルヌピラビル」を特例承認。さらに今年2月10日には米ファイザーの飲み薬「パキロビッド」も特例承認された。