柚子胡椒に「こしょう」が入っていないワケ 料理研究家に聞く「九州の方言にヒントが隠れています」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

柚子胡椒に「こしょう」が入っていないワケ 料理研究家に聞く「九州の方言にヒントが隠れています」

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 柚子の香りと、ピリッとした辛さがクセになる調味料「柚子胡椒(ゆずこしょう)」。今の時期、鍋や汁物の薬味として使われることも多く、おいしい上に体がポカポカと温まるのでありがたいですよね。何気なく裏の成分表示を見ると、柚子胡椒という名前なのに「こしょう」の文字が見当たりません。いったいどういうことなのか、お菓子・料理研究家の森崎繭香さんに聞いてみました。

「柚子胡椒といっても、一般的に言われるこしょうは入っておらず、青柚子の皮、青唐辛子、塩で作ることが多いです。ですので、青柚子や青唐辛子の旬の夏場に作るのが一般的です。柚子胡椒の発祥地は福岡県や大分県などの説があるようですが、いずれにしても九州であることは間違いないと思われます。こしょうが入っていないのに柚子胡椒と呼ばれる理由は、九州の方言で唐辛子のことを『こしょう』と呼ぶからだそうです」

青柚子と青唐辛子
青柚子と青唐辛子

 方言から来た名前だったとは、意外でした。森崎さん自身、柚子胡椒がすごく好きで家でもよく使っているそうで、「柚子胡椒は料理の味の面では、ピリッとした刺激と柚子の香りで、少量でも味に変化をつけられるのが魅力です。いつものメニューに少しつけるだけでも違った味を楽しめます」といいます。

 そんな柚子胡椒ですが、一度に多くの量を使うわけではないので、「冷蔵庫に入れっぱなしにしていて、気づいたら賞味期限が切れていた……」なんてことはありませんか? 森崎さんに柚子胡椒を使ったオススメ料理を聞いてみました。

◆長ねぎと豚肉の柚子胡椒クリームパスタ(2人分)

・スパゲティ……160g
・長ねぎ……1本
・豚バラ薄切り……100g
・塩、こしょう……各少々
・生クリーム……100ml〈A〉
・柚子胡椒……小さじ2〈A〉
・オリーブオイル……大さじ1
・塩……適量
・粗挽き黒こしょう……好みで少々

【作り方】

(1)長ねぎは斜め薄切りにする。
(2)豚肉は食べやすい大きさに切り、塩、こしょうで下味をつける。
(3)たっぷりの湯に塩を適量(分量外)入れてスパゲティを表示通りにゆでる。
(4)フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、長ねぎ、豚肉を入れて炒める。
(5)〈A〉を加え、3のスパゲティを加えてからめる。塩で味をととのえ、器に盛り、好みで粗挽き黒こしょうをふる。

◆きのこの柚子胡椒レンジ蒸し

LINEで送る

関連記事