【プレビュー】J1神戸、ホームで鹿島戦 3・11に迎える特別な試合 菊池流帆「全力で戦う」 郷家友太「強い思いで挑む」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【プレビュー】J1神戸、ホームで鹿島戦 3・11に迎える特別な試合 菊池流帆「全力で戦う」 郷家友太「強い思いで挑む」

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 サッカー・J1の第4節で、唯一の金曜日開催となるヴィッセル神戸対鹿島アントラーズの一戦が、11日夜、ヴィッセルのホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われる。キックオフ予定は午後7時。

 昨シーズンのJ1で3位のヴィッセル。しかし、今シーズンは開幕してからまだ白星が遠く、ここまでの5試合で3分け2敗、勝点3で暫定16位と苦戦中。チームに漂う閉塞感を断ち切るためにも、ホームで白星をもぎ取り、次週にやってくる大一番、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)プレーオフへ弾みを付けたい。

 前節のサンフレッチェ広島戦では、横浜F・マリノス戦で負傷した大迫勇也選手と武藤嘉紀選手の両FWがベンチ外となったなか、前線で先発した小田裕太郎選手とリンコン選手が奮闘。また、チームの大黒柱・MFアンドレス・イニエスタ選手に待望のゴールが生まれれば、守備の主軸・菊池流帆選手が今シーズン初出場し、持ち前のガッツあふれるディフェンスでチームを鼓舞。悔しい引き分けだったものの、収穫も得た試合だった。

「全体的にはいい試合をできたと思っている。ゴールもできた。勝つうえで足りないモノは、チャンスをものにすること。そして守りきる部分。チームとしては勝ちを求めて進んでいきたい」というキャプテンのイニエスタ選手とともに、ヴィッセルは再生を期す。

 そして、今回の「3・11」での試合には、特別な思いをもつ選手たちがいる。11年前、東日本大震災で被災経験を持つ、菊池選手、そして、郷家友太選手だ。

「特別な日になるし、自分にとって大切な試合。運命というか、めぐりあわせかなと思う。チームのために身体をはって全力で戦って、チームの勝利に貢献できれば一番」という岩手県釜石市出身の菊池選手。ヴィッセルが苦戦するなかで、流れを変えるキーマンとしても期待は大きい。特に、今回は鹿島のFW鈴木優磨選手や上田綺世選手との1対1も見どころとなるが、「絶対負けたくない」と気合いを込める17番には注目だ。

菊池流帆選手 (C)VISSEL KOBE

「(試合日は)偶然かもしれないが、なにかの意味があると思う。僕も本当により一層戦わなければいけない。強い思いをもって試合に挑みたい」という、宮城県多賀城市出身の郷家選手。「毎試合100パーセントで挑むことには変わりないが、毎年この日になると思うところもある。試合も毎年、この日に近い日で行われる。自分のゴールやそういう(全力)プレーを見せることで、元気や勇気を与えられれば」という背番号7も、この一戦に懸ける思いは強い。「やってきたことを自信をもって出すだけ。1試合勝ったら、波に乗れるチーム」と、ひたむきに勝利を目指す。

郷家友太選手 (C)VISSEL KOBE

 一方で、主軸に負傷者が出たり、タイトな日程が続いたりすることで、コンディション面が気になるヴィッセル。また、クラブが重要視するACLプレーオフ、メルボルン・ビクトリー戦も週明けの15日に控えることもあり、今節も「メンバー選びは悩みどころだ」と吐露する三浦監督だが、「ピッチに出る選手にとっては絶対にチャンスだと思う」と、ピッチに送り出す選手に奮起を促す。


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