ウクライナ危機 ロシア人女性「批判には、大きなリスクが」 ウクライナ人女性「NATO領域への攻撃、あり得ない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ウクライナ危機 ロシア人女性「批判には、大きなリスクが」 ウクライナ人女性「NATO領域への攻撃、あり得ない」

LINEで送る

この記事の写真を見る(10枚)

 ロシア人の40代の女性は「戦争を反対しているのはロシア人も一緒。ウクライナ国民の皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱい。誰もが平和を願っている。ただ、今のロシア政府のスタンスでは、自由に発言できない。ロシア政府やプーチン政権への批判ができない、大きなリスクがある」と危惧する。
 「これは非常に難しい問題。ロシア国内でのプロパガンダの力。嘘に惑わされることも多かった。これは今に始まったことではなく、どんな善人でも、プーチン政権によってこれまでの20年間、何が正しいのか、現実を判断することができなくなっている」と話す。「政治犯」としてとらわれた国民も多くいるという。
 今、ウクライナにはたくさんのロシア人が住んでいる。ロシアに住むウクライナ人も多い。2014年のウクライナ騒乱で難民として逃れてきた人もいる。
 
 女性は「3月4日を最後に、フェイスブックやインスタグラム、ロシア国営メディアに関連するYouTube(ユーチューブ)チャンネルへのアクセスがブロックされた」と憤る。思うようにロシア国内の親族や知人と連絡が取れなくなった。
 プーチン大統領は5日、ロシア軍に関する「偽情報」の拡散や、「軍の信用失墜」を狙った活動をした者に対し、最長で懲役15年を科す法案に署名。軍事情報統制を強化した。ウクライナへの送金や寄付も罰則が与えられる状況に追い込まれている。

・・・・・・・・・

■ベラルーシ人男性「ベラルーシ=ルカシェンコ、プーチン=ロシアではない」

 ベラルーシ人の30代の男性は「ルカシェンコ政権のベラルーシをロシアと同一視しないで」と訴える。「多くの国民はルカシェンコ政権に反対している。ベラルーシ=ルカシェンコ、プーチン=ロシアではない。今、ロシアでも軍事侵攻に反対する多くの人々が拘束されている」と明かした。教会でウクライナの平和を願い、祈りを捧げていた女性が教会を出た瞬間に捕らわれたという話も、現地の知人から伝わってきたという。

”Stop Putin" 市民犠牲が2500人に拡大する中、14日始まった4回目の停戦交渉の行方は
”Stop Putin" 市民犠牲が2500人に拡大する中、14日始まった4回目の停戦交渉の行方は
首都キエフと友好都市・京都市役所前広場に設置された献花台 多くの花とメッセージが
首都キエフと友好都市・京都市役所前広場に設置された献花台 多くの花とメッセージが

 プーチン大統領は、同盟国・ベラルーシとの結束を強調しているが、男性は「ベラルーシ人として恥ずかしい」と顔をしかめ、この状況を「みんな戦争をしたくない。それはロシア人もベラルーシ人も一緒。もちろんウクライナ人も。今、日本にいるロシア人が非難の対象になっている。これは私たちベラルーシ人も同じ」と話した。
 ルカシェンコ政権のベラルーシは、まるでロシアの一部のように日本のメディアでも報じられているが、ベラルーシでは2020年のルカシェンコ大統領が6選されて以降、抵抗運動を続けている国民も多い。ロシアの協力を取り付けたルカシェンコ政権のもとで大きな抑圧を受けている。
 「今、ベラルーシ国内では“表立って”ロシアの軍事侵攻に反対する声を上げられない。だから、表現の自由が守られている日本に住む私たちがウクライナへの支援を訴えるべきだと思う」と訴える。
 そして「ベラルーシは旧ソビエトから独立した国家。東欧なんだ」と強調した。

北京パラリンピック・3月11日のバイアスロンでウクライナ選手が3個の金メダルを獲得、冬のパラリンピックでウクライナ史上最多の9個に(最終11個、メダル総数は29個で中国に次ぐ2位)
北京パラリンピック・3月11日のバイアスロンでウクライナ選手が3個の金メダルを獲得、冬のパラリンピックでウクライナ史上最多の9個に(最終11個、メダル総数は29個で中国に次ぐ2位)
LINEで送る

関連記事