一方、稲葉が演じるのは、かつては情熱的でパワフルな歌声が人気だったロック歌手。今作へ声優として出演するのが決まったとき本人は、自分の演じる場面を想像できず、驚いた様子だったそうです。初めてのアフレコ挑戦で稲葉は「とにかく何から何まで初めてのことで、何を準備していいのか分かりませんでしたが、自分ではない人物像に声を入れるという作業は初めてですごく新鮮で楽しかったです」と話しています。作品テーマの音楽とキャラクターの魅力が、声の演技をしてみようと稲葉が引き受ける決め手になったということで「映画自体の音楽のクオリティが素晴らしく、ストーリーも非常に分かりやすい。私が声優を務めるクレイ・キャロウェイは、かつてはロックスターだったが今は自分の家に引きこもっている、そのシチュエーションが非常に面白く、やってみようという気持ちになりました」と決意したいきさつを明かしました。
重要なキャラクターの声を演じ歌唱も担当する稲葉へ、オファーする際の緊張感を、配給元のスタッフが話しています。
「お受けいただける可能性があるのか半信半疑でご依頼しました。そんな中、映画とクレイの役柄に共感していただき、（オリジナル版声優であるU2の）ボノへのリスペクトもあるということでお受けいただけるお返事をいただいた時はスタッフ一同震えました」（東宝東和の担当者）
主人公・バスター役の内村光良も稲葉がシングファミリーに加わることについて「2回か3回聞き直しましたね。『ほんとに？』って（笑）。本当に信じられなかったです。『まさか！』と思いました。稲葉さんが声優をやるんだということに正直驚いています」と興奮していたそうです。
『SING／シング：ネクストステージ』は3Dアニメーションとして背景とキャラクターのバランスが自然で、奥行きの深い映像を楽しめます。またミュージカル作品として、ショーン・メンデス、アリアナ・グランデ、エアロスミス、ジャスティン・ビーバー、U2らのヒット曲が彩ります。
物語でバスターたちは暴力や権力者に負け、一度は夢の実現をあきらめるのですが、新しい友だちや新しい恋人が助けてくれるのです。こうしてできあがった劇中劇のミュージカルが素晴らしく、とても感動的です。あなたもスクリーンを見ながらつい、指先で膝をタップしてリズムを刻むでしょう。日本語吹き替え版で観るのをおすすめします！『SING／シング：ネクストステージ』は3月18日（金）公開。（SJ）
◇『SING／シング：ネクストステージ』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
