火事で自宅を失った生活を自ら映像に記録し、家族が日常を取り戻すまでを見せるドキュメンタリー映画『焼け跡クロニクル』が、3月18日(金)から関西で公開されます。
映画監督・原將人さんが住む京都市の住宅が2018年、火事で全焼し、作品のフィルムなどを持ち出そうとした原さんがやけどを負いました。
原さんの家族4人は無事でしたが、家を失い、公民館などでの避難生活を余儀なくされました。
妻のまおりさんは記録を映像で残そうと、当時、火事のあとの暮らしをスマートフォンで撮影していて、“災害に遭った不幸のまま終わらせたくない”と、監督として家をなくした家族のドキュメンタリーをまとめました。
裸足で逃げ出した子どもに誰かが靴を履かせてくれたり、ガスのない避難先にガスコンロを届けてくれたりするなど周りの人や行政に助けられたということで、まおりさんは、「被災当時、いちばん大事だと感じたのは明るく前向きに生きる気持ち。災害で困っている人には声をかけて、つらい気持ちを共有してほしい」と話しています。
ドキュメンタリー映画『焼け跡クロニクル』はアップリンク京都、京都みなみ会館、シネ・リーブル梅田で3月18日(金)から、シネ・リーブル神戸では4月22日(金)から公開されます。(ラジオ関西ニュース)