サッカー・Jリーグのセレッソ大阪や鹿児島ユナイテッドFCで活躍し、2021年をもって現役を引退した酒本憲幸氏が、ラジオ番組に出演。現在のセレッソ大阪アンバサダーとしての活動の様子や、ファミリー的なクラブのよさなどを明かした。
ゲスト出演したのは、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2022年3月21日放送回。
和歌山県出身の酒本氏は、初芝橋本高校を経て、2003年にC大阪でプロのキャリアをスタート。右足1本で状況を打開する右サイドのスペシャリストとして君臨し、桜のクラブで16シーズンにわたってプレーした、レジェンドプレーヤーだ。ムードメーカー的なキャラクターも持ち合わせ、香川真司、柿谷曜一朗、乾貴士、清武弘嗣ら一緒にプレーした選手たちをはじめ、ファン・サポーターからも愛され、「シャケさん」の愛称で親しまれてきた。その深い縁のあるC大阪でこのたびアンバサダーに就任。4年ぶりに帰ってきた古巣で、新たな道を歩んでいる。
ラジオ出演では、冒頭でペットボトルの水を飲み干しそうになり、「もう緊張して、(のどが)からっからになって、足りないかもしれないです!」と、早速、独特のキャラを発揮する酒本氏。アンバサダーとしては、クラブの広報活動、ホームタウン活動、育成組織(アカデミー)への訪問や、サッカースクールなどの普及活動に関わるだけでなく、スポンサーへのあいさつ回りやファン・サポーターとふれあったりするなど、クラブの顔の1人として多方面に活躍。かつては、「ミスターセレッソ」森島寛晃氏(現C大阪社長)も経験した役職を担っている。
なかでも、特に頑張りが目立つのは、「ユーチューバー活動」。クラブ公式YouTubeチャンネルで『シャケが行く!』というコーナーを担当する酒本氏は、その動画のなかで選手時代からの親しみあふれるキャラをいかして、普段見られない選手たちの素顔を引き出している。「1回で5~6時間撮影することもあるのですが……、それを『ギュッ』とまとめてます!」。番組パーソナリティーの田中大貴もYouTubeチャンネル「田中大貴のアスリートチャンネル」を運営していることもあって、「ユーチューバー」トークに花が咲いていた。
一方、同じく番組パーソナリティーの林氏が経営するハヤシコーポレーションが今年2月からC大阪とオフィシャルスポンサー契約を結び、C大阪のホーム・ヨドコウ桜スタジアムでペットボトル回収プロジェクト『セレッソ大阪エコチャレンジ』をスタートするなど、SDGsに関する取り組みを行っている。
酒本氏いわく「アグレッシブにいろんなことをやっているクラブ」だという、C大阪。「大阪というチームということもあってか、何事にもスピーディーだし、なんでもやってみようという感じ」とチャレンジを惜しまない。そして、その桜色のクラブを象徴する言葉の1つに、『セレッソファミリー』を挙げる。