地域で畳の大きさが違う?同じ8畳でも広さが変わる理由 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

地域で畳の大きさが違う?同じ8畳でも広さが変わる理由

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 日本の伝統文化のひとつである「畳」。最近はフローリングが主流になり、和室がない住宅が増えてきていますが、独特な香りや適度な弾力性があり、素足でも気持ち良い畳はいまだに衰えず人気があります。

 そんな日本人になじみの深い畳ですが、実は畳にはサイズと種類があり、地域によって畳の大きさが違うのはご存知でしたか? 今回は日本人でも意外と知らない畳について「全国畳産業振興会」(京都市南区)に聞きました。

日本の伝統文化である畳
日本の伝統文化である畳

 伝統的な日本の部屋造りである和室。それに欠かせない「畳」ですが、いつから使われ始めたのでしょうか。

「日本の文化は、中国大陸から伝わったものも多いのですが、畳は日本で発祥し発展してきた日本固有の床材です。古くは“管畳八重(すがたたみやえ)”や“皮畳八重(かわたたみやえ)”といった記述で古事記にも登場しています」(担当者)

 ただこの頃は、ござのような敷物を重ねて板の間に敷き、寝具として使っていたと考えられており、私たちが知る畳の構造になったのは、平安時代以降だそう。日本人と畳の関係は1300年にも及び、湿度が高く天候の変化が激しい日本の風土で、「敷物」として育てられ、伝承されてきたのです。

部屋の広さを表すときにも使用される畳
部屋の広さを表すときにも使用される畳

 日本人が古くから慣れ親しんできた畳は、部屋の広さを表すときにも使用される。フローリングの部屋が増え、畳の部屋が少なくなった現代でも、不動産広告などで見ると部屋の広さの表記には相変わらず「◯畳(◯帖)」が使われています。畳数で書かれていると、フローリングの部屋でも広さを想像しやすいですね。

 しかし、関西の人が関東で物件探しをすると思ったより狭く感じることがあるかもしれません。実はその感覚は間違っていません。畳には地域ごとに違う種類があり、大きさは基本的には縦横比率が2対1となっていますが、寸法はそれぞれの規格によって違いがあるのです。

畳のサイズは地方によって様々
畳のサイズは地方によって様々
LINEで送る

関連記事